minminzemi81's blog

あがら おもしゃいやしてぇ~ よう~ ゆわよ のし

法隆寺が好き、これほど謎を秘めた、寺院はないからね…【図書】

秋の夜長にお勧めしたい本「隠された十字架」梅原猛 

かなり古い本ですが(初版 昭和五十六年)。若い頃、広告代理店にいた。昼休みに先輩と何故か歴史の話になり、この本を読む事を薦められた…何故だ??

そんな経緯で、新潮文庫版を買ってはみたものの、その驚愕内容と学者文体に何だか恐れをなし、狼狽え中途で書架封印してしまった。

あぁ、若かったねェwww

その後、ふと思い出してゆっくりと読み込んでいった。

恐れる必要など、何も無かった。

怨霊信仰の“法隆寺論”でしかない。

そして“よく出来た小説”なのである。

作者は高名な哲学者ですが、日本史からのアプローチにより日本人の精神を探ろうとした、初期の頃の著作です。

内容はネタバレになるので詳しくは書けませんが、梅原さんが伝えたかったコトは…「私はこの原稿を書きながら、恐ろしい気がする。人間というものが恐ろしいのである。(本文464P)」…と述べています。

法隆寺の謎解きの体をとりながら、その反射作用で我々日本人の奥底に睡る“闇の精神”を炙りだそうとしたのではないか、と想われる。
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何度も読み返し手垢もつき、かなり薄汚れてしまった。でも今も、ずっと書架のセンポジ位置に存在している。また、過去一時期、奈良や法隆寺詣でしていた時期があった。その時には何時も鞄の中にあった本なんです。想い出まで染み付いている。

秋の夜長にピッタリの知的冒険の本ですよ。

いちど読まれてみてはどうでしょうか。

 

作品紹介

隠された十字架―法隆寺論 (1972年)

隠された十字架―法隆寺論 (1972年)

 

参考/見応えタップリな法隆寺の紹介番組です。

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