上手くやろう、成功しようとするから、逆に上手くいかない。
人生上手くやろうなんて利口ぶった考えは、誰でも考えることで、それは「大変いやしい根性」だと思う。世の中上手くやろうとすると結局、人の思惑に従い社会のベルトコンベアーの上に乗せられてしまう。一応世間体もよく上手くはいくかもしれないが、本当に生きているのではない。流されて生きているにすぎない。
才能のあるなしに関わらず自分として純粋に生きることが、人間の本当の生き方だ。頭がいいとか体がいいとか、また才能があるなんてことは、逆に生きていくうえでマイナスを背負うことだと、思った方がいいくらいだ。
自分を大事にしすぎているからいろいろと思い悩む。駄目になって結構だと思ってやればいい。最悪の敵は自分自身なんだから。自分をぶっ壊してやろうというつもりで、そのくらいの激しさで挑まなければ、いままでの自分を破壊して新しい自分になることはできない。
僕は「幸福反対論者」だ。
幸福というのは自分につらいことや心配なことが何もなくて、ぬくぬくと安全な状態をいうんだ。ニブイ人間だけが「しあわせ」なんだ。僕は幸福という言葉は大嫌いだ。僕はその代わりに「歓喜」という言葉を使う。危険なことつらいことつまり、死と対決するとき人間は燃え上がる🔥
それは生きがいでありそのとき湧き起こるのが幸せではなくて「歓喜」なんだ。人間が一番つらい思いをしているのは「現在」なんだ。やらなければならないベストを尽くさなければならないのは、現在のこの瞬間にある。それを逃れるために「いずれ」とか「懐古趣味」になるんだ。懐古趣味というのは、現実逃避だ。
「ゲ~ジツは、爆発だぁぁぁ!」
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▽リンク/岡本太郎画伯の古い時代の講演会ですが、示唆にとんだいい話が聴けます。
<岡本太郎、おかもと・たろう>
明治四十四年。神奈川で岡本一平、かの子、長男として産まれる。東京美術学校に入学、のち1940年までパリに住む。当時のシュルレアリスム運動に参加し、パリ大学で哲学、社会学、民族学をまなぶ。帰国後、日本の現代芸術の旗手となり絵画や立体作品の発表を続けた。マスメディアに積極的に出演し「芸術は爆発だぁ!」というセリフで一世風靡した。これで一般的には、ずいぶん誤解されてしまった。代表作品に万博会場の「太陽の塔」「明日の神話」「午後の日」がある。2025大阪万博を前に、再評価されつつあります。
(1000文字、thank you for reading.Art is an explosive!)