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サミュエル・ウルマン『青春』の詩【文藝作品⑤】

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青春とは人生のある期間ではなく

心の持ち方をいう。

バラの面差し、くれないの唇、しなやかな手足ではなく

たくましい意志、ゆたかな想像力、もえる情熱をさす。

青春とは人生の深い泉の清新さをいう。

 

青春とは臆病さを退ける勇気

やすきにつく気持ちを振り捨てる冒険心を意味する。

ときには、二十歳の青年よりも六十歳の人に青春がある。

年を重ねただけで人は老いない。

理想を失うとき、はじめて老いる。

歳月は皮膚にしわを増すが、熱情を失えば心はしぼむ。

苦悩、恐怖、失望により気力は地にはい、精神は芥になる。

 

六十歳であろうと十六歳であろうと人の胸には

驚異にひかれる心、おさな児のような未知への探求心

人生への興味の歓喜がある。

 

君にも我にも見えざる駅逓が心にある。

人から神から美、希望、よろこび、勇気、力の

霊感を受ける限り君は若い。

霊感が絶え、精神が皮肉の雪におおわれ

悲嘆の氷にとざされるとき

二十歳だろうと人は老いる。

頭を高く上げ希望の波をとらえるかぎり

八十歳であろうと人は青春の中にいる。

 

「サミュエル・ウルマン」

 

二十歳だろうと老いる。八十歳であっても青春真っ只中。

わたしもそう想う。そして、そうありたいものだ。

 

○サミュエル・ウルマン、Samuel Ullman, 日本では「青春の詩」でよく知られている。詩やエッセイは、愛、自然、信仰、友人。そして「若く」生きるといった、さまざまな題材をを取り上げた。1920年、80歳の誕生日を記念した詩集『80年の歳月の頂から』が、家族らによって出版された。

 

(1000文字、thank you for reading.)