minminzemi+81's blog

あがら おもしゃいやしてぇ~ よう~ ゆわよ ノシ

好きな詩がある『さようなら』谷川俊太郎 作【文藝作品⑦】

 

この世には「謎の職業」というものがあります。

 

例えば「CIAのエージェント」とか、めっちゃ謎すぎる。秘密諜報機関のイーサンとか、存在自体がミッションインポッシブルだね !

 

職業欄には、彼はいったいなんて書くのだろうか?う~む、、、「団体職員」とか?

 

そしてもっとも不思議なのは「詩人」という存在。いったいどこからお金がもらえるのか、まったく謎だ。いやいや、そもそもこれは職業なの?

 

英国の詩人ウィスタン・オーデンが、詩人を語る。

『…それを、ひとことでまとめてみると、詩人には世俗を超えた聖なるものを感じる感受性と、それを美しい儀式にして表現する能力が必要である。詩人に詩を書こうという衝動が起こるのは、想像力と聖なるものとの出会いからです』

え~と、これね・・何いってんだか、やっぱり解かりませんね。

 

この一般人の「理解を超えた存在を“詩人”と呼ぶ」のかもしれないね。そのイメージは、現実を超越した人類。うん、まあ、そうなのだ。そうしとこう。

 

そしてワタシの「心につき刺さった詩」があります。次にそれを紹介します。

 

イチバン好きな詩『さようなら』谷川俊太郎 

 

「さようなら」

 

ぼくもう いかなきゃなんない

すぐ いかなきゃなんない

どこへいくのか わからないけど

さくらなみきの したをとおって

おおどおりを しんごうでわたって

いつもながめてるやまを めじるしに

ひとりでいかなきゃなんない

どうしてなのか しらないけど

 

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おかあさん ごめんなさい

おとうさんに やさしくしてあげて

ぼくすききらい いわずになんでもたべる

ほんもいまより たくさんよむとおもう

よるになったら ほしをみる

ひるはいろんなひとと はなしをする

そしてきっと いちばんすきなものをみつける

みつけたらたいせつにして しぬまでいきる

だからとおくにいても さびしくないよ

ぼくもう いかなきゃなんない

 

▽こちらは、矢野顕子さんの『さようなら』です。

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谷川 俊太郎 たにかわ しゅんたろう、1931年12月15日~。日本を代表する詩人であり翻訳、絵本、脚本家。東京都出身。作品は数多くの国々で、翻訳出版されている。

いまや世界的な詩人となった、谷川は『詩というのは、書いた以上他人のもの』という。売詩により金銭を得るのはよしとはしないが、必要最低限の著作権を守り、生活のお金を得たいと考えている。それは「いい詩を書こう」とか「将来に残る詩を書こう」ということよりも先に「どうやって金を稼ぐか」が、大問題だった過去の経験から。

一日一食を実践し、夜はセブンイレブンの「玄米ご飯のレトルトパック」を中心とした食事をする。詩はノート型のマックで、居間や書斎で書くという。「セブンの玄米ご飯🍚」をセレクトするあたり、さすが詩人である『一日に玄米四合と、味噌と少しの野菜を食べ』…という設定ですね。

 

(1100文字、thank you for reading.)