この世には「謎の職業」というものがあります。
例えば「CIAのエージェント」とか、めっちゃ謎すぎる。秘密諜報機関のイーサンとか、存在自体がミッションインポッシブルだね !
職業欄には、彼はいったいなんて書くのだろうか?う~む、、、「団体職員」とか?
そしてもっとも不思議なのは「詩人」という存在。いったいどこからお金がもらえるのか、まったく謎だ。いやいや、そもそもこれは職業なの?
英国の詩人ウィスタン・オーデンが、詩人を語る。
『…それを、ひとことでまとめてみると、詩人には世俗を超えた聖なるものを感じる感受性と、それを美しい儀式にして表現する能力が必要である。詩人に詩を書こうという衝動が起こるのは、想像力と聖なるものとの出会いからです』
え~と、これね・・何いってんだか、やっぱり解かりませんね。
この一般人の「理解を超えた存在を“詩人”と呼ぶ」のかもしれないね。そのイメージは、現実を超越した人類。うん、まあ、そうなのだ。そうしとこう。
そしてワタシの「心につき刺さった詩」があります。次にそれを紹介します。
イチバン好きな詩『さようなら』谷川俊太郎 作
「さようなら」
ぼくもう いかなきゃなんない
すぐ いかなきゃなんない
どこへいくのか わからないけど
さくらなみきの したをとおって
おおどおりを しんごうでわたって
いつもながめてるやまを めじるしに
ひとりでいかなきゃなんない
どうしてなのか しらないけど
おかあさん ごめんなさい
おとうさんに やさしくしてあげて
ぼくすききらい いわずになんでもたべる
ほんもいまより たくさんよむとおもう
よるになったら ほしをみる
ひるはいろんなひとと はなしをする
そしてきっと いちばんすきなものをみつける
みつけたらたいせつにして しぬまでいきる
だからとおくにいても さびしくないよ
ぼくもう いかなきゃなんない
▽こちらは、矢野顕子さんの『さようなら』です。
谷川 俊太郎 たにかわ しゅんたろう、1931年12月15日~。日本を代表する詩人であり翻訳、絵本、脚本家。東京都出身。作品は数多くの国々で、翻訳出版されている。
いまや世界的な詩人となった、谷川は『詩というのは、書いた以上他人のもの』という。売詩により金銭を得るのはよしとはしないが、必要最低限の著作権を守り、生活のお金を得たいと考えている。それは「いい詩を書こう」とか「将来に残る詩を書こう」ということよりも先に「どうやって金を稼ぐか」が、大問題だった過去の経験から。
一日一食を実践し、夜はセブンイレブンの「玄米ご飯のレトルトパック」を中心とした食事をする。詩はノート型のマックで、居間や書斎で書くという。「セブンの玄米ご飯🍚」をセレクトするあたり、さすが詩人である『一日に玄米四合と、味噌と少しの野菜を食べ』…という設定ですね。
(1100文字、thank you for reading.)