珍説 大きなカブ
所ガ・ドッコイ・盗ルストイ 原作
むかしむか~し。あるところに、定年退職したおぢいさんがいました。
暇と無駄に小金だけはありましたので、カブをセッセと育てることにしました。
「あら、せっかく定年退職したのに、働き者ですねぇ~おぢいさんは」
おぢいさんは「大甘で大きなカブ」にしたいと、欲望が炸裂!
市場に沢山のタネ銭をばらまいて、PC画面をジィ~と見つめていました。
そう、なぜか「観ているだけ」なのです…何だ、それ?そんなバナナ🍌パクパク!
「せいてはコトを子孫汁、と云うでなぁ…」
「何それ、美味しいの?」
「いや、良くゆーじゃろて。医師のアウェイにサーセンと!」
もう言ってることが、ワケが分かりませんね!
やがてカブは不思議と立派に育ち、いよいよ収穫の時がやってきました!
「ほ~ほっ、ほっ、ほぉ…ほ?にょ~?!」
カブは、まったく抜けませんでしたっ!
何しろ大きく育ちすぎて、足腰の弱ったヨボヨボおぢいさんひとりでは、市場からひっこ抜くことすらできませんでした。
「ありゃコレは、困ったのう…💧」
背中からは、変な汗が流れ始めます。
そこでおぢいさんは、おばあさんを呼んできて、手伝ってもらうことにしました。おぢいさんが「うんとこしょ、よっこいしょ!」とカブを引っ張り、おばあさんが、おぢいさんのチ○コを引っ張りましたが、やはり大カブも、○ンコも、まったくピクリともしませんでした。そこで、知恵者のおばあさんが、孫悟空を呼び手伝ってもらいました。
「うんとこしょ、よっこいしょ!」と力を合わせ引っ張りましたが、カブはヤッパリ抜けません。いったいコレはどうしたことでしょうか。
今度は、孫悟空がケンケンを呼び、ケンケンが猫娘(新)を呼び、みんなで力を合わせて引っ張りましたが、それでもカブは抜けません!
「はてさて、どうしたものかのう…?」
これでは、どうしようもないので、ヤケになった猫娘(新)が、ねずみ男(旧)を呼んできて、一緒に手伝ってもらいました。
「うんとこしょ、よっこらSHOW~♪」と、ムリムリにカブかを引っ張りあげると、ようやくカブを「スポポ~ン!」と、抜くことができました!
そして、抜いたカブを、よ~く見ると何と!「取引停止蕪」と書いてありました。
道理で市場から、引っこ抜けなかった訳ですね。
この事態に目を丸くするおじいさんを尻目に、おばあさんや孫悟空、ケンケンも猫娘(新)もねずみ男(旧)すら、腹を抱えてゲラゲラと大笑いしましたとさ。
メデタシ、メデタシ!
【大きなお世話様ジャイ、二題】
その壱『猿猴、月を取る』
猿が井戸に映った月をすくい取ろうとした。乗っていた木の枝が折れ落ちて、水死した話から。分不相応のことをして、大失敗する中国の例えばなし。
その弐『へたなナンピンすかんぴん』
ナンピンは、保有株価が下がったときに、さらに買い増しして平均取得価格を下げること。ナンピンした株価がさらに下げるようだと、大出血セール!
(1200文字、thank you for reading.)