水の本質はそうぢゃない!地球🌍万物の根源ということになっているが、宇宙レベルでは異端物質なのだ。水の本質とはH₂Oという単純な分子構造ながら、他の物質にはない特異な「物理的性質密度異常高い比熱表面張力」などを持つ。「個体液体気体」三態をとり溶解力も高く、地球の生命活動に不可欠な万物の根源ともいえる特別な物質である!水素結合による分子間力で温まりにくく冷めにくい、氷が水に浮くといったアタオカな性質は、地球環境や生命維持の基盤を今も支えている。
一種生命体疑いあり。哲学的な側面、古代ギリシャの哲学者ターレスは「万物のもとは水、アルケは水」と説き、水が全ての物質の根源であると考えた。
これら科学的&哲学的な側面から、水は単なるH₂O分子の集合体ではなく、地球と生命にとって別格な存在としての本質を持つと言えますぞよ。
𓇼𓆡𓆉 ⋆.*・゚𓆉𓆡𓇼𓆉 .゚・*.
波間に浮かぶものは・・
水はすべて覚えている
じゃあ、いいですか、お話ししましょうか─。これはね…私がちょっとした知り合いから聞いた、某県S海水浴場での出来事なんですがねぇ…
これねぇ、それほど昔の話じゃないそうなんですが…彩乃さんという当時二十歳の大学生だった方から聴いたお話なんですよぉ。
さぁ夏休み。彩乃さんは仲の良い友だち二人と、フラっと海へ出かけたんだそうです。「そろそろ海が見たいよねぇ─!」という思い付き、ほんの軽いノリから始まったそうです。
善は急げ、軽ワゴンに浜遊びのための水着と着替え、浮き輪やビーチボールなんかも放り込んだ。海の家でかき氷でも食べてさ、波打ち際で水着写真の何枚か撮れたらそれで大満足♡計画。
彩乃さんもねぇ、浜辺に到着するまではそう思ってたそうなんですが…でもね、彼女は、元水泳部だったんですよ!水面がキラキラ揺れてるのを見た途端、カラダがズキズキ疼きだした。
「あぁ…泳ぎたいッ─!」
そんな気持ちがドンドン昂ってきた。「せっかく水着に着替えたのだから、久しぶりに水の感触を楽しみた~い」と思った。
そんなもんで「ちょっと泳いでくるね」そう言い残し、彩乃さん海に入ったんですよ。さぁ、久しぶり水の感触だ。綺麗なストロークで二、三回水を切る。
スッと手刀を切ると、体が宙に浮いたみたいになる。すると小波がねぇ─やさしく体を揺らすんですよ。その浮遊感がなんとも心地よかった。
それで、砂浜にいる友だちに手を振ろうとして足を下ろした…つもりが、何故か着かない。「あら?」もう一度足を真っ直ぐピンと伸ばす。まるで脚が届かない深さだった。
「あ?あれれぇ─?」
驚いて岸のほうに顔を向けてみる。岸まではだいたい50メートル以上もあった。せいぜい10メートルほどの感覚だったのですが、潮の流れに乗って流されてしまったようです。これは油断してたんでしょうかねぇ…でもね、彩乃さんは元水泳部。とりあえず立ち泳ぎしつつ、この距離も正直たいして怖くなかった。その時です。
「危ないよッ!」
突然背後から声がする。
ビクッとなり手足が止まる。
一瞬、体が海に沈みかけて、慌てて体勢を立て直しながら振り向いてみる。そこにいたのは─赤と黄色のキャップをかぶった、やけに真っ黒に日焼けした男の顔があった。三十代の前半くらいでしょうかね。いかにも精悍な海の男風だった。
「このあたり強い離岸流があるんだよッ。気を抜くと一気に沖まで持っていかれるから」
そう言われて彩乃さん、一瞬ホッとしたんですね。
「あぁ、ライフセーバーなんだなぁ」って…でもねぇ違和感ある…次の瞬間…妙なことに気づいてしまった。その男の首から下が…なかった。水面に何故か生首だけが浮いていた。そんなのが普通に話しかけてくる…
「──ッゥ!!」
声にならない小さい叫びを上げ、彩乃さんは必死に岸へと泳ぎだした。とにかくガムシャラに。一刻も早くここから離れたい。でも…何故か全く進まない。それどころか体がジワジワ沖へと引かれていく。
「これが…海流なの…?」
怖くなって立ち泳ぎに切り替え、海の中を覗いてみた…するとねぇ…そこには…半透明な棒状の何かが無数にいた。コケシ形のゼリー状態の塊が、つんつん下半身にぶつかってくる。
一つ一つは柔らかくて、たいして衝撃はない。でもそれが…何百、何千が押し寄せるとなると…その連続が確実に彼女を沖へと運んでいった。もう彩乃さんの視界からは、海岸みえませんッ!
「これが…離岸流の…正体ッ─?!」
逃げようとカラダの向きを変えても、このコケシの群れは同じように向きを変え、執拗にトントン突っついてくる。まるで…何らかの意思が宿るように。彩乃さん、これには完全にパニックです。あえぎながらやたら藻掻いた。
その時です、ブロロロロォ……モーター音が近づいてきた。「また生首…」と思いカラダがやたら硬直し、溺れそうになった。
「大丈夫ですかッ─!」
大声がした。彩乃さんが振り向くと水上バイクだった。でも、それは水上バイクに跨った本物のライフセーバーでした。
水上バイクに引き上げられて、無事に浜辺まで戻ってきた彩乃さんを、友人達は心配そうな顔をして眺める。
「ねぇ、いったいどうしたのよぉ、彩乃─?
泳ぎは得意だったでしょ?」
「り…離岸流にぃ…つかまっちゃってさぁ…その…」
彩乃はそれだけ言って、
引きつる半笑いを浮かべた。
「水は飲んでいないようなので大丈夫だと思いますが、救護所の2階で少し休んでいくといいですよ」
助けてくれたライフセーバーがそう言ってくれたので、彩乃はその好意に甘えることにした。でも救護所といっても、海の家のほんの一画を間借りしているだけのもの。階段をトントン上がり2階に設えた休憩所だった。そこにゴロリ横になるとスグに眠りにおちた…
どれくらい経ったでしょうか…
ぬるり、ぬらりと布団が動いている。床も微振動している。地震かと思った。でも違った。畳の上で布団が滑るように闇の奥へ…奥へ…流されていく。入口のドアがどんどん遠ざかってゆく。
四畳半だった部屋が異様にひろがる。金縛りのカラダは全く動かない。声も出ない。そのとき─胸の上に何かがドスッと落ちてきた。あの生首のライフセーバーだった。顔を近づけこう言ったのです。
「危ないよォ…ここから先は世の果てだァ─」
そう言いながら少しも心配するでもなく、生首はおかしな忠告を言い続けるのです。まったく感情がない顔つきで。
「あぁ…もうすぐ堕ちるゥ…怖いね…怖いねェ…終わりだねェ~そうだろ、アヤノ」
なんと名前まで呼ばれた。
「ほら~間もなくだ。もうすぐ逝くよォ、あぁ~怖い、怖い、怖い、怖いッ。もうだめだなァ~間に合わないな。オチる、堕ちるサ。あぁ~怖い、怖いッ、怖い、怖いッ、怖い、怖いッ。終わりだねェ、彩乃。あぁ~怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖いッ─」
「なんで私の名前を知ってるのッ!
ざけないでよぉ─!!」
その理不尽さに、怒りと恐怖がないまぜになり、感情がこみ上げてくる。すると突然体が動く、ガバッと跳ね起きると─
「あ?彩乃っ!気がついた─!」
「たぶん彩乃、熱中症だよぉ─」
友だちの声が傍で聴こえる…
浜辺で抱きかかえられていた。
「私…いったい…どうしたのかな?」
「どうしたも何も、彩乃は泳いでくる!って言った途端、パタンと海辺で倒れたんだよぉ…心配した」
「えぇ…私、どのくらい意識がなかったの?」
「う~ん、ほんの2、3秒かなぁ─?」
そして友だち二人は急にケラケラ笑いだした。
「きっと熱中症だよぉ─!」
「彩乃、海で弾けすぎだってぇ─!𐤔」
でも彩乃さんはとても笑えなかった。あの沖合での生首と海中のこけしの感触がまた蘇る…
海を振り返り見るとキラキラ照り光る海面にポツン、と赤と黄色のライフセーバーのキャップが見え隠れしていたからです…
それで。彩乃さんはねぇ…友だちに隠れるようにしながら、二度と沖合は振り返らずそそくさと立ち去ったそうなんですよ。

あ、そうそう。彩乃さんは最後まで口にはしませんでしたが、薄々は気付いてはいました。海の中で何百、何千も漂っていた半透明のぷにょぷにょしたものの正体を!それらはまるで…今度産む…嫌だなぁ~怖いなぁ~😱💦
𓇼𓆡𓆉 ⋆.*・゚𓆉𓆡𓇼𓆉 .゚・*.
▷推奨曲/世界のつづき
https://youtu.be/b3GCfyNKeLs?si=sVTiobhc93hPE1hx
(what floats on water remembers.)







