和歌山に雪が舞う。なんの不思議もなけれども*:'。*:゚'+"*・。
ありがたいことに和歌山県は日本の中でも、冬はまだ温かい方で最低気温がゼロ度を下回ることは、めったにない。
積雪もひと冬で、1回あるかどうかぐらい。もちろん山間部は例外で“どっかし”と、降り積もっています。
昨日、外では珍しく雪が舞っていた。
そして今日の早朝。一夜にして白い家々が並ぶ風景が出現した。
きっと北国住まいの方々には、うんざりな彩色かもしれないが、ワタシには街に大量の“白絵の具”をぶちまけたみたいで、ずいぶん美しく感じられた。
しばらくベランダからその雪景色を眺めていた。
「あっ、そうだっ!」
そしてふと、一枚の写真風景を思いだした。
雪国北海道で鉄道を待つ、ひとりの女子高生。
一昨年の春頃、話題にもなっていたので、この写真ご存知かもしれませんが。雪のホームでひとりきり。ただ一本の列車を毎日、待つ。
JR北海道石北線旧白滝駅、一日下り一本上り三本普通のみ。
鉄道オタ、なかでも“撮り鉄”と呼ばれる人々が、好んで行きたがるもののひとつに「秘境駅」と、呼ばれる駅がある。トンデモ~な場所にあればあるほど、ありがたがるのですが。拡い原野や山奥の人里疎らな風景は、鉄道写真好きでなくてもチョット魅力的です。確かにこの写真観ると、行ってみたくなる。
雪のホームの片隅で、黒いロングコート着て立つ。気分は高倉健?!いやいや、違うな…「不器用ですから」
この駅、上白滝、下白滝駅と並び“白滝シリーズ”と呼ばれていたそうです。(←シリーズてアンタ…)しかしローカル線人気と裏腹、当然のことながら、駅利用者がほとんど無い。
そのためローカル線を持つ鉄道会社は、経営の合理化、見直しを迫られ廃止する方向に決定したのです。そしていまは、駅舎も取り壊された。
2016年3月25日に、旧白滝駅は廃止された
唯一の駅利用者である“女子高生が、卒業する迄は運行させる”という一種の美談にもなり、マスコミにも取り上げられた。また、海外メディアにも大反響があった。
『日本の鉄道会社は、たった一人の女学生を大切にした』と、大絶賛。
もしかすると、たまたまのタイミングであったのかもしれない。ですが改めて「いい話だったなぁ…」とワタシは、想う。
特に地元の方々の尽力が、陰日向あったことは間違いない。
この女子高生Hさんは、卒業後は看護学校へ進んだという。きっと優しくて思いやりある看護師となるのだろう。そう、想えるのです。
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