minminzemi+81's blog

あがら おもしゃいやしてぇ~ よう~ ゆわよ ノシ

2ちゃん『洒落怖』の中で一番興味深く、かつ面白かったのが『師匠シリーズ』【文藝作品⑪】

 

じつは数年前から眼をひどく悪くして、結果テレビやゲームもやらなくなったし、さらに長文読書することも諦めていた…それに加えて。昨今のコロナ籠りなども付加され、何だかんだ〈物事全般やる気が出な~い〉情けない状態に陥った。いまや危機的状況なのかも?

 

いや、まだまだ大丈夫だろ。もちろん、こんなブログ書くのすら、大変だったりするけれども。スピードはガク落ちながら、まぁ、それはそれで。ほんと歳をとるのはイヤな事だなぁ~とつくづく思うねぇ~、今日この頃デス。笑

 

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最近、音声朗読にハマっている

 

ああ、そうだ。それで、YouTubeにアップされている小説朗読などを、聴くことにスイッチした。寝入りばなに朗読劇を聴きながら、色々想像をめぐらす愉しさを、これにより覚醒すますた…まる。

 

でぇ~その中で。特にオススメの作品を紹介しますね…まずは、知る人ぞ知る傑作編『師匠シリーズ』から!

 

2ちゃんねる「死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?」板、通称『洒落怖』の中で一番興味深く、かつ面白かったのが『師匠シリーズ』だった。2003年あたりから連綿とSNSで続く、名物シリーズなのだ。'03年頃といえば、スマホなどなかった時代。いゃぁ、こりゃ隔世の感だね!(※いやスマホは売り場にあった。買えなかったダケだね、笑)

 

チョッチだけ「師匠シリーズ」の解説を

  

作品の時系列として、1991年~2003年辺りまでの時間の流れがあり、結構な話数(百話以上)となっている。投稿者が思いつき(趣味?)で始めたためか、やはり話の並びがなんとも分かりずらい。まぁ、ネトにありガチ、なかなかの不親切設計なのだが、いやはや話はとても面白い!

 

ストーリーの流れ方としては、過去経験ばなしとして「主人公ウニの回想譚」として語られてゆく。メインとなる「俺(ウニ)」。眼鏡の青年で、少し霊感あり、大のオカルト好き。師匠シリーズのストーリーテラーとなる。

 

そして、通称「師匠」がいる。大学院生で、仏教美術を専攻。この人は、ウニのオカルト道の師匠であり、視える者として話中で大活躍する。話の始まりに「師匠に聞いた話だ」とあれば、この師匠からウニが伝聞したことになる。

 

さらに魅力的な女霊能者の「加奈子」。師匠のさらに師匠筋となる設定。そして後半から、突如登場するゴスロリ厨坊の「音響」もいる。

だいたいこの四人の能力者による、縦横の相関関係で、オカルトストーリーが語られて逝く…が、やっぱり登場人物の理解がややこしいね。

 

やはり、箇条書きに直しますか。

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幻想的でオカルティックなストーリー

○俺(ウニ)…師匠シリーズの主役、本作の語り手。地方O大学の一年生。

○師匠…ウニの先輩(師匠)であり、加奈子の弟子筋にあたる。大学院生。

○浦井加奈子…霊能者で魅力的な謎の女性、師匠の師匠となる存在。

○音響…ゴスロリの女子中学生。シリーズ後半で、ウニの弟子的存在に。

○歩く…倉野木綾。別名あり。師匠の彼女、大学三年生。予知能力あり。

○京介…山中ちひろ。ネット上の、オカルト板の住人。氷室京介ファン。

 

「師匠シリーズ」の始まりの作品

 

たしか【師匠シリーズ】の始まりは…𖠋𖠋「小人の怪談」だった。

短文でサクサク畳み掛けてくる、小気味よい文体にはグッときた!そのつかみ(冒頭部)引用します。

 

『189 ›› あなたのうしろに名無しさんが・・・

さて、怪談じゃないけどこんなのはいかかが?

オカルト大好きな俺は、知り合いやサークルの後輩先輩に、節操無く「なんかない?怖い話」と聞きまくる癖がある。で、俺の歴代の彼女にも聞いてるわけだが、全員一回だけそういう心霊体験をしてるという。

それが変な類似点があって、一人目が「おかあさんと一緒に買い物に行った時、道端で小人が踊ってるのを見た」二人目が「北海道に友達と旅行に行ったとき、コロボックルの死骸を見た」三人目が「金縛り中に小人みたいな童女がお腹の上に乗ってた」いずれも小人が出てくる。不思議だ。

四年くらい前に俺のオカルト道の師匠が「最近、小人を見るパターンの怪談が増えている。5ミリの女の亜種もこの変形だ。あんまりいい傾向じゃない」と言っていた。いい傾向じゃないとどうだ、というのか分らなかったが、妙に怖かった。

師匠に彼女の話をすると「次は多分、大きい人を見てるよ」と予言されたのだが、去年、久しぶりに彼女ができたので聞いてみると、彼女も一回だけ変な体験をしており…

「夜中に窓の外を、異常に大きな人影が通り過ぎて行った」

ひ~、いまにして思うと、あの師匠の方が怖いわ!5、6人殺してるという噂が流れてたし。怪人だな。

この人にまつわる話も色々あるが、また今度。』

 

この小人話の流れは、長編『巨人の研究』 という作品に、繋がるのだが。長いウンチク噺のあげくに、何ともびっくりな結論を魅せるのだ。

 

▽自分的には少しだけ霊感がある方かも?よく分からない経験をするから。友ヶ島に渡る前のこと。実際に「金色の小人」をとらえる話!

minminzemi81.hatenablog.com

 

それで、数作読んで(聴いて)…ふと、思った。この文章は単なるチャネラーではない。文章はまだ粗いが、かなり小説を書きなれた人物のようだ。きっと投稿者は、オカルト好き暇ありお喋り好き大学生(設定?)なのか。

 

シリーズ構成といい、執拗な描写力といい、作中キャラの立て方など…「これ維新がデビュー前後にボツ食らった作品を、SNSへ腹いせ投稿したのかもしれないゼ?」…と、思ったのさ。知らんけど~(大阪風)。

 

▽続きが気になる方は、朗読音声版でどうぞ。ホント興味深いね。

youtu.be

 

最近聴いて、ずいぶん感心してしまった作品 

 
〈師匠シリーズ「双子」あらすじ&感想〉

 

探偵事務所でアルバイトしている師匠と加奈子。そこへ依頼者の羽川里美から「生き別れたという、双子の兄を探してほしい」と頼まれる。彼女の話を聴いて、兄が住むという岡山県北部の磐座村(架空)へ、二人は旅立った。

そこでは、双子を恐れ忌み隠す人々、沢山ある道祖神の石像、歌詞が少しだけ違っている「かごめかごめ」そんな数々の謎解きと、霊的な冒険を続けることになるのだが…。

これ、ずいぶん長い話となるのだが、本編ストーリーに日本の土着信仰や古い神話などを巧くミックスさせて長編を中弛みさせず、程よい緊張感を保っていますね。ネトに上っていた頃、チャネラー達は、この話にずいぶん熱中したのでは?

そして単なるホラーというよりも、推理ミステリーとして仕上げています。細く散りばめられた逸話を積み重ね、ラストまで持っていく構成力にも感心した。なのでこの書き手は、プロのライターと想えるのだが…。

う~む、いったい投稿者ウニとは、何者なのか?やはり…西尾維新か?例によって、本編に入る前の「マクラ噺」が矢張りうまいね。師匠と加奈子さんが“うるう秒の実証実験”をやろうとしているのだが、それがね…可笑しい!

 

【師匠シリーズ】「双子0時間の話」

 

『にい、さん、しい、ごお、ろく、しち、はち、きゅう、よんじゅう、いち、にい…」机の上に置いた目覚まし時計の秒針の動きを、オカルト道の師匠、加奈子さんが数えている。

僕はその様子をじっと見守っている。時計の針が深夜0時を指したところで、師匠が秒針を数えるのを止め、顔を上げて僕に「どうだ?」と訊いてきた。

「いや、どこも飛んでないです」そう答えると、師匠は「うにゃあああ」と喚いて畳の上にひっくり返った。「わっかんねぇ!」そう言って足をバタバタとさせる。僕はそのホットパンツからのぞく太ももにドキドキし、目のやり場に困っている。

夜に師匠の部屋に呼び出されて「実験」とやらにつき合わされているのだが、なにがやりたいのか、こっちこそわからない状態だ。』

 

▽師匠シリーズ「双子」は、0から4まで続く。いゃぁ、面白かった!

youtu.be

▽リンク/pixiv 「双子」オリジナル版。

www.pixiv.net

 
おまけ〈ちなみに庚申講とは?〉

 

天帝を信じ善行する者には恵を与え、天帝に背き悪行する者には天罰を与える。それらは寿命にも影響を及ぼすという。そして、庚申の日に人間の体内にいる「三尸の蟲(さんしのむし)」が、人々が寝ている間に「天帝へ悪事の報告しに行く」それを阻止するため、一晩中眠らずに宴会フェスを行う。

昭和の中頃あたりまで、庚申講はたしかに行われていた。小さな幼児頃の私の記憶なので、はっきりとはしないが「近所の婆さん連中が、世話役宅へ集まり、夜中までワイワイ騒いでいた」のを覚えている。きっとあれだよね。

その御神体は、神道系では「猿田彦神」が祀られる。申は猿だから!「青面金剛」は仏教像ではなく中国道教に由来し、日本の民間信仰の中でさらに発展した尊像。庚申講の本尊であり、三尸を押さえる神様である。

 

▽師匠シリーズには、漫画版もあります。まだ読んでいないけど。

(※師匠シリーズは、二次使用と拡散(商業利用以外)が認められています。YouTubeやネトのまとめなどで、ほぼ全編の閲覧が可能です) 

 

(3800文字、thank you for reading.) #師匠シリーズ  今週のお題「やる気が出ない」