とあるBARでの話
隣りの方から、ある相談を受けた。
就職試験で小論文があるらしいのだね。
成程、噂には聴いていたが入社試験の作文で、ひととなりを判定する訳だなぁ。或る意味、一番ごまかしが効かないテストである。もうそんな季節なのかい、いやはや大変だねェ。これは、お気の毒さま。
「ん、まて待て、何で俺に相談するんだ?」
「えっ? だってェ、ブロガーでしょ?!」
…て、云うんだよねェ。
そんなコトいいましたっけ?…いつ?
記憶に御座いませんけどねぇ。
「イヤイヤイヤ~、そもそもブログと就活作文は……」 そう言いかけて、止めた。バーテンダーのシゲちゃんに、ドライマティーニを頼む。
さらに何故かトイレに立つ。財布の中身が心配? 微かに“J,Coltrane”が聴こえている“You don't know What love is.”か。バラード、ねぇ。
手洗い鏡に映る自分の顔に自問自答する。
ポチのようなウルウル眼で懇願されたらね、男なら力になってあげたくなる。茶髪を黒く染め直しカラコンはずして黒縁眼鏡。買ったばかりの黒いスーツが初々しい。夏前迄は“馬鹿丸出しむす女”だったのに、スイッチ入ればこれか「ランクアップ女史、大売出し中デス!!」変われば変わるものだね、オンナってコワいよ「楚々とした…」と形容しても間違ってはいないだろうね。全身黒鎧で固めてこれから合戦なのかぁ「Ksk!」席に戻る。
そう左横の席にいるのは、女子大生なんですよ。
「OK、分かった。今から特訓だっ!!」…単純男はマティーニを一気に煽り、今夜の教室を何処にするか思い巡らし始めた。
よし、やるンゴw →えぇ~こんな所で…艸゚Д゚|
綴り方教室絶賛開催
日本語は難しいとよく言われる。
ましてそれなりの文書を紡ぎ上げる能力たるや“付け焼き刃”で何とかなるものでは無い。知識やセンスだって要るしね。作文ひとつで書き手の脳力がバレバレだ。
「文は人なり」とはビュフォンの辞。
だがしかし…何とかはなる。
カンタンでは無いけれども。
起承転結は正しいか?
昔から…それこそ紀元前の往古より、人類は悩んで来た。 神々を物語るには事蹟を、どう並べればよいのか?…黄金比か?…絶対解は?
「答えは神のみぞ知る」なのである。
漢詩のフォーマット“起承転結”がひとつの答えではある。四字熟語はかの國の産物です。けれど、我々素人にはかなり扱いずらいのだ、四拍子の進行は。我々の国は漢字の國のふりをしているだけであって。「日本は漫画の国ぞ!!」ならば正解は、何となる?
大和言葉は七五三調の、奇数の調べが相応しい。(後述)
しかし多くの漫画は、この四拍プロットを踏む。四コマ漫画がその代表だな。長編であっても小さな起承転結を繰返して、大きな物語を創り出す。ならば此処から何を学べば良いのか??
ひとつめの結論⇒小説では無く、漫画を読め! (小説は中国産、漫画は日本産)
※ 個人的なお勧め→なるべくなら国民的漫画をテキストとされたし。例えば「One-piece」1~87巻まで通読すれば、構成力が付くかと?!(効能には個人差が有ります)
序破急の意味とは
我々日本にも古来より伝えられて来た展開法がある。「劇場版ヱヴァンゲリヲンで、お馴染み、序→破→Q」雅楽の調子のこと。ただし、雅楽が何処から来たか?は解らない。ガムランぽいから東南アジアかも知れない。はたまたペルシャ?日本語の操り方の話なんだから、ここはやはり日本の調べで考えたいな。テンプレは簡単。
「序」は、描くテーマを提示する→導入部
「破」は、面白いエピソードなど→変化部
「急」は、解決策やらお笑いオチ→結末部
これで良い。此処で再度文頭の話「JDと下心男の会話」をご覧頂きたい。(…あっ、この話はフェイクですからネ、あくまでもテキトーにでっち上げたレトリック、例文ですのでお間違えなく!!こんなオイシイ実話が、あってたまるかよぉ~。ヤバ…( ̄□ ̄;)วバッカじゃね!!
序は→「隣りの方から、ある相談~これは、お気の毒さま 」迄 導入部
破は→「ん、まて待て、なんで俺に~「Ksk!」席に戻る」迄 変化部
急は→「横の席にいるのは~何処にするか思い巡らす」迄 結末部
ほら読み手の頭に残るのは、雅な余韻衣擦れの音(←どこがじゃ!このエロガッパ💢)
…落ち葉集めて、🍠焼き芋がヤリたいな。
[調子が出てきた法華の太鼓…後編に続きます]