minminzemi+81's blog

あがら おもしゃいやしてぇ~ よう~ ゆわよ ノシ

夏になると…必ず思い出す歌があります!『夏は来ぬ』【夏の歌】

 

拝啓、連日猛暑が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

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🌺もう、今年はギンギラギン!のナツ~ですね。

 

とても暑いっ 💦アツすぎるっ!ピーカン空!

散歩するだけで、頭がクラックラした。

これでは、熱中症になりますね。

 

日本の夏はとかく蒸し暑い。

なのにサラリーマンは、厚着しすぎ。

見るからに、むさ苦しいよぉ~そのネクタイさぁ。

 

この際ねぇ「アタマにカンカン帽、上着がアロハ、下にステテコ」を

リーマン正装とすべし。ホント、そう思うよ。(植木等か!)

 

「さすればじゃ、社内の風とうしも、良くなろうて」いいこと言う!

 

あっ、思い出した。「Suteteko 履いたネーチャン」が街をかっぽした少し昔の話。

たしかUNIQLOが、ステテコ流行らしたのだった。そうそう、確かそうだったな。

 

タイトルの「夏は来ぬ」は、文語体なので⇒口語「夏が、来たぁぁ~!」です。歌詞中『卯の花、不如帰、五月雨、早乙女、橘、蛍、楝、水鶏』いろんな夏の風物詩をこれでもかと、折り込んでいるところも、なんだか凄いな。 

 

▽『夏は来ぬ』はいだしょうこさん。大好きな歌!夏が到来した感じ。


www.youtube.com

 

卯の花の 匂う垣根に
時鳥 早も来 鳴きて
忍音もらす 夏は来ぬ
 
五月雨の そそぐ山田に
早乙女が 裳裾 ぬらして
玉苗 植うる 夏は来ぬ
 
橘の 薫るのきばの
窓近く 蛍飛びかい
おこたり諌むる 夏は来ぬ

 

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楝ちる 川べの宿の
門遠く 水鶏 声して
夕月すずしき 夏は来ぬ
 
五月やみ 蛍飛びかい
水鶏鳴き 卯の花 咲きて
早苗 植えわたす 夏は来ぬ

 

(700文字、Thank you. Enjoy the song!) 

今週のお題「夏うた」

「納豆か…腐ったマメや」言うよねぇ、和歌山市民の納豆消費量は、常に全国最下位なのです!【発酵食品】

 
わたしは、納豆を愛用しています。
現在、和歌山住みなのですが。
身体に良いと聞いてから、
毎日ワンパック程度は、
消費していますね。
納豆に玉子、刻んだネギ、長芋と合わせたり。
あと紫蘇とかもいい感じかな。
醤油をさして、🍚あったかご飯にデロ~ン!
とかけるのです。んで、ワシワシ喰うのだ。

市民の納豆嫌いは筋金✨入りです

それは何故かと訊ねたら、ベンベン
「わかりまへぇ~ん!」笑

例えば、和歌山県が誇る地場産品を考えてみますと、湯浅醤油、金山寺味噌かつお節、熟鮨とかの発酵食品は、昔より沢山あります。考えてみたら、やたら発酵しまくり千代子な土地柄なのです!もう日本の発酵食文化を古代より、ブッチギリィ独走状態だったはずです、和歌山はね。

ところが、同じ日本の伝統的発酵食品であるはずの「納豆消費額」は、全国調査にて和歌山市がダントツのォ・・・

「全国ワースト一位 !!」

(※しかも毎回そうなんだよ。ある意味、スゴいこと)

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ネバネバNEVER納豆

しかし、なぜなんだろか?納豆はさ、特別うまいモノではないけど、それほど嫌うほどのことも無いからね。やはり納豆は、庶民の強い味方なのだ!

 

統計データが示す納豆の真実

  

〜納豆消費金額ランキング〜
第一位は、盛岡市、6,189円。
第二位が、水戸市、6,171円。
第三位の、山形市、5,723円。
そして和歌山市は・・
全国最下位、2,306円。

(※調査データは、2017年~2019年の三年間平均値)

盛岡市が全国一位だったとは少し意外だ。納豆王国といえばやっぱ水戸市だよね。茨城の水戸納豆のイメージ。 それで和歌山市ブービー賞の五十一位高松市の、2,589円よりも283円少ない。そして一位の盛岡市と比べれば、3,883円も少なく、だいたい三分の一ぐらいの消費となるのかなぁ。

これはいったい、どうしたことだろう?

きっと、何かあるんだよねぇ・・ひとには言えないさ、悲しい裏事情がなんかさ。あぁ、和歌山にいったい何があったのですかねぇ~?

 

ホントに納豆食べない和歌山のひと

 

ところが和歌山にも、ちゃんと「納豆メーカー」はある。それが「豆紀」さん。この工場では、現在一日平均三十五万食もの納豆が製造されています!凄

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納豆混ぜ混ぜ百回の法則

聞いた話よると納豆菌には、麹菌や酵母菌、乳酸菌などをはるかに凌駕する「繁殖力」があるらしい。それで、簡単に納豆菌に負けてしまうらしい。なので「忌み嫌われる一因」となったらしい、と聴いたが。

いや待てよ、それは食品メーカーでのハナシで、我々一般家庭は、てんで関係ないのでは?むむっ、やっぱりホントの所は、いまだ判かりませんねぇ・・?!

 

〈納豆歴史ロマンなど〉

 

一説にいわく。日本で納豆が始まったのは、弥生時代という。大陸より稲作と大豆が伝わり、それらが偶然あわさったという。当時の住居は、床にワラを敷いていたことから、煮こぼれた豆が藁につき、自然に発酵したのがはじまりらしい。土器にこびり付いた煮豆が、その証拠となるか?

さらに遡る縄文時代。すでに納豆は食べられていたのではないか?との説もある。縄文土器から野生種のツルマメ痕跡が発見され、縄文人が大豆を食べていたことがわかった。稲作伝来以前は藁はないが、葉っぱで包んで発酵させていたのか?

確かに納豆は、日本の食文化である。しかし、納豆の起源は中国南部の雲南省あたりらしい、との説あり。食文化は照葉樹林分布と関係が深く。 西日本、朝鮮半島、中国、東南アジア、ネパール、ヒマラヤを結ぶトライアングル照葉樹林国は、植物利用の食形態が似ているらしい。

 

〈日本における納豆の起源話〉

 

聖徳太子が馬の飼葉で残った煮豆を、藁で包み置いたら出来上がった!こりゃウソくせぇ。また、後三年の役で農民が供出した煮豆の藁包みが、糸を引き良い香りを放ち始めたので、食べられるようになった。 いずれもご当地伝説であ~る。

水戸納豆ってさ有名さね。明治時代。常磐線が開通、水戸駅のホームでは納豆が販売された。お土産としても広まり、全国的に知られるようになりましたっ!とさ。小粒な納豆は、米に絡みやすくて大評判。茨城県の「納豆小粒(なっとうしょうりゅう)」いまも小粒納豆がめっさ人気あるのも判る。

日本の新型コロナ陽性者が、欧米に比べて非常に少ない理由は「納豆菌」などの発酵食品のおかげではないか?もちろん臨床データが少ないので、この件はハッキリしないが、食生活が“大切な要素”なのは、やはり間違いない!

 

〈納豆の上手い喰い方〉

 

①まず器に移す。ぐるぐる掻き混ぜる。だいたい200回程度でトルク固めに。そこで醤油をひとたらし。また固くなる迄、ぐるぐる掻き混ぜる。辛子投入、ぐるぐる掻き混ぜる。はぁ~疲れる。

②トッピングは・・卵黄身、刻みネギ、キムチ、山芋等などが、相性が良い。さらに健康にも良い。炊きたて🍚ご飯にデロリン落とせば、素晴らすい出来ばえとなる。

 

▽参考動画/一番美味い食べ方

魯山人風の納豆茶漬け」とは・・

https://youtu.be/hW9Y1KJVCoA

(2000文字、Thank you for reading.)

今週のお題「納豆」#和歌山#納豆

好きな詩がある『さようなら』谷川俊太郎 作【文藝作品⑦】

 

この世には「謎の職業」というものがあります

 

例えば「CIAのエージェント」とか、めっちゃ謎すぎる。秘密諜報機関のイーサンとか、存在自体がミッションインポッシブルだね !職業欄には、彼はいったいなんて書くのだろう?う~む「団体職員」とか?

そしてもっとも不思議なのは「詩人」という存在。いったいどこからお金がもらえるのか、まったく謎だ。いやいや、そもそもこれは職業なの?

英国のウィスタン・オーデンが詩人を語る『…それを、ひとことでまとめてみると、詩人には世俗を超えた聖なるものを感じる感受性と、それを美しい儀式にして表現する能力が必要である。詩人に詩を書こうという衝動が起こるのは、想像力と聖なるものとの出会いからです』え~と、これねぇ・・何いってんだか、やっぱり解かりませんね。この一般人の「理解を超えた存在を“詩人”と呼ぶ」のかもしれないね。

そのイメージは現実を超越した人類。うん、まあ、そうなのだ。そうしとこう。そしてワタシの「心につき刺さった詩」があります。次にそれを紹介します。

 

イチバン好きな詩『さようなら』谷川俊太郎 

 

「さようなら」

 

ぼくもう いかなきゃなんない

すぐ いかなきゃなんない

どこへいくのか わからないけど

さくらなみきの したをとおって

おおどおりを しんごうでわたって

いつもながめてるやまを めじるしに

ひとりでいかなきゃなんない

どうしてなのか しらないけど

 

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おかあさん ごめんなさい

おとうさんに やさしくしてあげて

ぼくすききらい いわずになんでもたべる

ほんもいまより たくさんよむとおもう

よるになったら ほしをみる

ひるはいろんなひとと はなしをする

そしてきっと いちばんすきなものをみつける

みつけたらたいせつにして しぬまでいきる

だからとおくにいても さびしくないよ

ぼくもう いかなきゃなんない

 

▽こちらは、矢野顕子さん「さようなら」です。

https://youtu.be/l7YrYF3x-Vg?si=zqQTcaKBxGASpfq9

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谷川 俊太郎 たにかわ しゅんたろう、1931年12月15日~。日本を代表する詩人であり翻訳、絵本、脚本家。東京都出身。作品は数多くの国々で、翻訳出版されている。代表作「二十億光年の孤独」「生きる」

いまや世界的な詩人となった、谷川は『詩というのは、書いた以上他人のもの』という。売詩により金銭を得るのはよしとはしないが、必要最低限の著作権を守り、生活のお金を得たいと考えている。それは「いい詩を書こう」とか「将来に残る詩を書こう」ということよりも先に「どうやって金を稼ぐか」が、大問題だった過去の経験から。

一日一食を実践し、夜はセブンイレブンの「玄米ご飯のレトルトパック」を中心とした食事をする。詩はノート型のマックで、居間や書斎で書くという。「セブンの玄米ご飯🍚」をセレクトするあたり、さすが詩人である『一日に玄米四合と、味噌と少しの野菜を食べ』…という設定ですね。

(1100文字、thank you for reading.)

リテラシー問題!『男はつらいよ 寅次郎相合傘』伝説的 爆笑エピソード「メロン騒動」に想う【大好きな映画②】

 
フルーツの王様、メロン様。もう語感からして「中世メロンが王朝」を彷彿とさせるではないか!え?メロンが王族だったの「控えおろう、メロン様であらせられるぞ、ズがたか~い!」思わず家族全員が「ははぁ~」となるのだ。それぐらいのご身分だった。

「メロン」は、とんでもインパクトスイーツ

 

昭和時代(四十年代頃)「メロン🍈✨」はやたら高価で、ダントツの超高級フルーツだった。だから日常生活に登場することは、ほとんどなかったね。庶民はバナナだよ!そんなバナナ🍌✨

遠足時、お約束の質問「先生、バナナはおやつに入りますか」つーぐらいスタンダードな感じだった。

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憧れのスイーツ、王様メロン

普段オヤツに登場したのは、せいぜい「マクワウリ」とか「スイカ」ぐらい。「メロン食べたかったら入院でもしろ!」と、ホントに親にいわれたぐらいだ。お見舞いの定番品だったから「そんな無茶なぁ~泣💧」ですよ。あと、法事の「仏前のお供え」としてかな。線香のかおり付き案件だ…笑

 

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マクワウリも結構オイシイよね

それから当たり前のハナシですが。映画『男はつらいよ(山田洋次 脚本)』は、あくまでも“創作物”ですからね。主人公を喧喧囂囂(けんけんごうごう)非難するのは、まったく筋違いと思います。もう最近“変なヒト”多すぎ。

 

第十五作男はつらいよ 寅次郎相合傘』メロン騒動記

この話で“爆笑できるかどうか”で、リテラシー能力あるナシまで解ってしまうのカモ?果たしてあなたは「人間の心のヒダヒダ」を読み切れるでしょうか?笑いのポイントは…あり杉だ。

 

まず話の前提として、寅さんが旅先で世話をした人物がいて、そのお礼に高価な「メロン🍈✨」をもらった経緯がある。なので基本「所有権は寅さん」にある。保管場所はとらやの冷蔵庫。その管理責任者は、オバちゃん。

さて「とらや一家&リリー」が、茶の間で遊んでいます。この時、なぜか寅さんは外出中でした。それで、冷蔵庫からオバちゃんがメロンを取り出し、わざわざ指折り人数までしっかり確認した。答え「六人だね!」と断言する。

そして喧嘩にならないように、慎重に「六等割に切り分け」ねばならない。これはとても難しい作業で、どうしても数ミリ程度の誤差(喧嘩のタネだ)は出てしまう。管理責任者の「超絶技巧」が問われるのです、さぁ責任重大!

(※寅さんは旅先で知り合った「パパこと蒸発サラリーマン兵頭氏」と北海道を巡る旅をした。メロンはそのお礼なのである。きっと夕張メロンだろうな、当時メロンを贈るとは、“最大級の感謝”を意味した)

 

オイちゃん「喧嘩しないように、公平に切れよぉ~」と、念押し。

オバちゃん「それが、難しいんだよっ!」と、応えていますね。

そして無事分割作業はおわり、茶の間へ運搬した。

「さぁ、頂きましょうか」それぞれがまず、ひと口目を食す。「う~ん、美味しい♪」とか「ウマいっ♪」思わず口に出る、幸せな時間の到来です。

愉しい茶の間のひと時が始まり・・のはずが

さぁ、愉しい茶の間のひと時が始まりィ~♪と、思いきや。

「…相変わらず、バカか…?」あれ、店先で寅さんの声がしたよ。

オバちゃん「あらいけないっ、寅ちゃんの分、忘れちゃった!」

さくら「勘定に入れなかったの?」

オバちゃん「うっかりしちゃって、どうしよう~」

もう全員がキョドって、オタオタしだす。

さくら 「どうしようって…」

ひろし「隠しましょう(小声)」

オイちゃん「隠すって、どこぇ(ボソッ)」

とらやのみんなは、ピンチを楽しみはじめています。知恵者?のひろしは、お膳の下に自分のメロンをスっと隠した。これがひろしの、いま出来る最大の防御なのだ…。

リリーはニッコリ。さくらとオバちゃん背中の演技

するとそこにやけに上機嫌の寅さんが茶の間へ上がって来た。みんなの顔をニコニコながめ回している。愛しのリリーしゃんもいるしね。茶の間に緊張がはしる、さあこれは困った!とらやファミリー演者の「微妙な表情」にご注目!

寅さん「メロン、美味しいかい?」

さくら「う、うん…」

寅さん「よしっ、じゃお兄ちゃんもひとつもらおうか。じゃ、出してくれよっ。オレの…(メロンを)」

▽ただいま倍賞千恵子さん、必死で笑いを堪えています。

相好崩す寅さん「メロン・・美味しいかい?」

さくら「あっ、お兄ちゃん。これ一口しか食べてないから」

オバちゃん「あの、あたしのを…」

ひろし「あ、ボクのをどうぞっ」

おいちゃん「これ食べろよ、なっ」

次々と寅さんの目の前に、メロンの皿が突き出されてゆく。んん?これはなんかヘンだぞ。やや間があって、ようやく事情が飲み込めた寅さん。険しい顔になって、ネチりだす。スイッチが入った瞬間です!始まります「トラ節」のスタート!

さぁ~テキ屋で鍛えた超理論が展開されるのか。パン、パン! 今回のネタは『メロン』だけに、筋がパキッパキッに迷走する可能性すらあります。爆笑展開を乞うご期待!アイタタタ…

寅さん「ワケを聞こうじゃねえかよ。どうしてみんなのツバキのついた汚ねぇ食いカスを、オレが食わなくちゃならねぇんだいっ」

寅さん「オレのは、どうしたの、オレのぉ~!」

駄々っ子か。

するとみんなが口々に、さらに被せて追い討ちをかけてくる。これが“煽り”の部分で、この時点では寅さんは激怒はしていない。単にスネているだけ。

▽背景化した三崎オバちゃん。“牛泣きの演技”プラン思考中?

さくら「お兄ちゃんのこと勘定に入れるの、忘れちゃったの」

(※とらやの人々は、容赦なく“寅さんの恋愛ネタ”で盛り上がるのを、楽しみとしていた。今回はメロンだが、構造的には同じパターンを踏襲している)

さくら「あたしが悪かったの。お兄ちゃんのこと勘定に入れるの、忘れちゃったの」

おばちゃん「違うよ。あのね、あたしが悪かったんだよぉ」

おいちゃん「オレも、気が付かなかったんだよ」

おばちゃん「ごめんよぉ~」

ひろし「ボクも、うっかりしていて…」

もうこうなると誰が原因とか、どうでもよくて。いや、全員が「共同正犯」となってしまった。寅さんは「仲間はずれされた、アウェー感」その憤懣がおさまらない。

サッと状況判断したリリーさんは、満男を連れ奥の間へ緊急避難した。それをチラ見て、さらにヒートアップする寅さん。

寅さん「いいんだよっ、いいんだよ。どうせオレはね、この家じゃ勘定には入れてもらえねぇ、人間だからなっ!」

さらに、スネスネ男。

さくら「何も、そんなこと言ってないじゃない!」

▽メロン爆食中の満男(中村はやと)君。美味そうだねぇ。

さくら「そんなこと言ってないじゃない!」

いやいやいや、遠回しにやんわりと、とらや一家は寅さんを「気付かれなかった存在」とディスてますって。勘定に入れ忘れたと、ハッキリ言ったよ。

寅さん「しかしな。このメロンは誰のとこへ来たもんだと思うんだ?旅先でひとかたならないお世話になりましたと、あのパパがオレのところへよこしたメロンなんだぞっ」

寅さん「本来ならばこのオレが『さ、みんな、そろそろ食べ頃だろう。 美味しくいただこうじゃないか』 『あら、寅ちゃん。すまないわねぇ、あたしたちもご相伴にあずかっていいの?』 『もちろんだともぉ~』『すいませんねえ兄さん、それじゃ頂きます』そうやってみんなが、オレに感謝をして頂くもんなんだろう。それを何だい、オレに断りもなしにィ…」

寅さんの正論に皆が沈黙する。もうこうなると、寅さんの独壇場である。これは調子にのりますよね、止まりません!

寅さん「あいつのいない内に、みんなで食っちゃお、食っちゃお、食っちゃお!どうせあいつなんか、メロンの味なんか分りゃしないんだ。ナスのふたつもあてがっときゃいい。そうしよう、そうしよう。みんなでもって食おうとした時に、オレがパタパタッて帰ってきたんで、てめぇら、大あわてに、あわてたろ!なんだ、おめぇ、皿を股下に隠したろ。で、出したろ、そっからっ!」

ひろし「い、ぃ、あれは、あれは…ですねぇ…(汗)」

寅さん「あれは、なんなんだいっ…?」

やはり寅さんは、只者ではない。ひろしの「不審行動までキッチリ捕捉」していたのだ。見ていないようで、みていますからね、侮れませんね。

さくら「お兄ちゃん、いい加減にしてよ。勘定に入れなかったことは、謝るから、ねっ、ごめんなさい」

寅さん「さくら、いいかぁ、オレはたったひとりのお前の兄ちゃんだぞ。その兄ちゃんを勘定に入れなかった、ごめんなさいで済むと思ってんのかっ、おまえそんなに、心の冷たい女かっ!」

とらやの茶の間は、さらにヒートアップ。これでは「落とし所が読めない展開」ですね。いや、最後にはとらやをプイッと飛び出す、それが決まり。

さくら「何よっ!メロン一切れくらいのことで。みっともないわね、もう」

寅さん「何を~ぉ~!!!」

寅さん、さくらに手が出そうになる。一方的に言い負かされ、もう我慢が出来ないおいちゃんは、お金(店の金?)を取り出しながら叫ぶ。

おいちゃん「トラっ!おぅ、おまへ、そんなにメロンが食いたかったらなっ、ひと切れとは言わねぇ、これで買ってきて、アタマからガリガリガリガリ、まりごと、かり、かじれぃ!」

怒りでセリフがカミカミ、さすが名優下條正巳。寅さんに向かって、数枚(三千円?)のお札を投げつけました、オイちゃんチョットかっこイイよ。

寅さん「バカヤロ~!オレの言ってるのは、メロンひと切れのこと言ってるんじゃないんだよっ!この家の人間の心のあり方について、オレは言ってるんだっ!」

オイちゃん「なにを一人前なこと言いやがってぇ、ほまえぇ~!」

寅さんに向かって、また手元のモノ(雑誌)投げつけるオイちゃん。とらやの騒ぎがMAXです。もう収まりませんね。

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嗚呼、メロンとは罪作りな奴め

寅さん「うあぁぁ~、ちきしょう~!」

さくら「お兄ちゃん、やめてぇ~~!」

ひろし「兄さん、もうやめてくださいよぉ…」

寅さん「よお~ぉ~し!!」

ボーリングのピンをつかんでる。

オバちゃん「ぅもう~うぉ~メロンなんかぁ~もらうんじゃなかったぁ~ひぃぃ…」牛泣きの涙となる。

しかしこれ、どうかしているぜ。

ヘンテコすぎる、とらや一家の人々。

 

このメロン騒動から想うこと

 

ここで疑問なのは妹さくらが、ささいな諍いをなぜ「さらに煽った」のか?この「メロン騒動」の時には、寅さんの想い人であるマドンナリリーが、その場にいる状況でした。兄がどんな男かを知ってもらう「プレゼンの場」でもあったのでしょう。

さくらは密かに願う「リリーさんに対し、男らしい度量を見せなさい」「これは、チャンスなのよ!」「お兄ちゃんガンバレ!」と。でも寅さんには、そもそも心が解らないし、伝わらない…辛。

▽リリー(浅丘ルリ子)さんの長くて細い指!満男のバルーン顔!

リリー「寅さん、アンタ大人気ないよ!」

リリーには伝わったようです。奥の間でリリーはうつ向き、笑いを噛み殺していたのか?このあとリリーは、寅さんに対し「大人気ないっ!」となじる場面へと続きます。

さくらは、リリーに「リリーさんがお兄ちゃんの奥さんになってくれたら、どんなに素敵だろうな」といった。リリーは真剣な顔で「いいわよ。あたしみたいな女でよかったら」と答える。

気持ちは通じていた。しかし・・

 

でも寅さんは、告白に真面目には取り合わない・・それは何故

 

そして結局は『あいつは頭のいい、気性の強い、しっかりした女なんだよ。俺みてえなバカとくっついて、幸せになれるわけがねえだろ』と、寅さんはさくらに対して気弱に言う。

観客は「何故だ~??」と、ヤキモキするところ。

『あいつも、俺と同じ渡り鳥よ。腹すかせてさ、羽根怪我してさ、しばらくこの家に休んだまでのことだ。いずれまたパッと羽ばたいてあの青い空へ。なっ、さくら、そういうことだろう?※1

あぁ、男はつらいぜ…ん、ん?いやそれは違うぞ。渡り鳥比喩で「定住民と漂泊民の違い」を説明する寅さんだが、それならば「渡り鳥同士で仲良く※2」やれば良いだけ。ここで何故かズレている。

(※1 寅さんがそう思ってしまう前段がある。『第十一作 寅次郎忘れな草』の終盤に、リリーはカタギの寿司屋に嫁いだ。だが結局、離婚。またも流転の歌手に戻ってしまった。ただ、この離婚原因に寅さんが間接的に関係しているか?と匂わせるのだが、それは劇中では語られてはいない)

(※2 このクダリは『第二十五作 寅次郎ハイビスカスの花』での展開になる。まだまだこの話は続くのです)

▽動画/この状況をみて爆笑できないヤツなんている?当時、劇場で「腹筋崩壊するくらい」笑ったケドなぁ~!何度見ても、笑ってしまうね!

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メロン騒動の逸話。公開時、このシーンでの「浅草と渋谷の映画館で、観客の反応が違った」という。渋谷では「メロンごときで、そんなに騒いで」と大爆笑、浅草だと「なんで寅にメロンをとっておかないんだっ!」といった反応がみられたそう。笑いの質に土地柄の差もあるらしい。(渥美清さん番組談話)

 

メロン騒動のまとめ

 

このメロン騒動のシーンだけに限っていえば、正しいのは寅さんですね。メロンの所有権者を爪弾きにしたワケで、寅さんは当然怒っていい。またとらや一家からの仲間外れには、何だか気の毒にも思います。

この一家の軋轢の元は、第一作『男はつらいよ』から始まり、延々と同じパターンを繰り返す不思議さがあります。手を替え、品を替えながらもドラマの展開は、同じ結末をたどる。そこに山田監督の家族観が示されています。

例えば、日本人の古くからの特性として『思いやり』 とか『察し』などがあります。この特性は大抵の人に備わっているはずです。このとらやの面々は、過剰なほど「人情」があり、また時には(たいてい些細なこと)衝突を繰り返しています。まるで落語世界の住人みたいに。

この映画は『緊張と微妙な感覚的なズレ』そんな空気から“笑いのうねり”が生まれています。この“妙な空気感”こそ『男はつらいよ』の醍醐味と想うのですが、いかがでしょうか。

  

付記/メロン騒動への想い

 

山田監督が想い出話を語る…『ボクが小学生の頃に、お客さんが来て「子どもだから、早く寝なさい」と寝かされる。夜中におしっこがしたいので階段降りてきて、座敷にまだお客さんがにぎやかに笑ってる。そ~っとのぞくと、ケーキ食べてるんですよねぇ(笑)。もちろん「何でっ、ボクがいない時にっ!」て、文句言いたいんだけど、子どもでもそれは言えない。だいいちボクは、もう寝たことになってるんだから。それでおしっこしながら、なんか涙が出てくるのね。それは何かというと、なんか自分が疎外されてるというかな、あの子には食べさせなくても、子どもはいいんだから、食べちゃえ、食べちゃえという、その疎外された感じが悲しくてね。お菓子もケーキも食べたいんだけど「疎外された感じが、悲しくて涙が出てしょうがなかった」という追憶がある。』とのこと。なるほど、とても納得できる原体験ですね。

 

▽寅さん話は、その原点『男はつらいよ』第一作へ続きます。

minminzemi81.hatenablog.com

 

参考、写真/松竹映画公式サイト、ウキペディア、ウェブ電通報、Google MAP

(6200文字、Please enjoy “Tora-san's” movie.) お題「好きなシリーズもの」#男はつらいよ

👽アブダクション&インプラント案件 【ファースト・コンタクト】

 

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六月は、雨だよ、長雨だね。ソラ雨が、ショボ降る。
ツユの季節は、漢字で書いたら「梅の雨」だから。
コロナも、もういい頃な。
そして、気づいてみれば、もう六月もオワリだった…🐸Geko

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なんだか胸さわぎがしました
さて、先日のコトです。
ふと気づいてみると、ワタシは何故か、宇宙船内にいたのです。
そこでは、変な薬品の臭いもしました。
きっとこれはエーテルなのです!

 (※エーテルは、アリストテレスが提唱した、宇宙を構成する「第五元素」のこと)

 

アブダクションインプラント事件』中間報告書

 

たしかにそこには、何らかの「大いなる存在」が船内を移動していたのです。が、不思議なことに「まったく音が聴こえない」のです!

 

~オープニング🎶インサートBGM~

youtu.be

 

 

あぁ、そうだ。天井からは眩しい光が、射していましたかね。

やはり記憶がボヤけている。

それで、ガッチリした椅子に拘束されたワタシは、身動きすら出来ませんでした。

冷たくて無慈悲な椅子…これにまったく抵抗は出来なかった。

 

 

しばらくして。

 

 

突然、ゾクッとするイヤな気配を、背後に感じました。しかし、このあたりのことは、いまも記憶があやふやで、無理に思い出そうとすると…頭の奥の方がズキン、ズキンと激しく傷むのです。

 

 

これは、記憶を消されてしまったのかも知れません!ヤバい…

 

 

そう、それで。恐怖に耐えられずうしろを振りかえってみると、そこには何と顔を半透明シールドで覆い白衣を着た、宇宙人が立っていたのです。

 

 

背汗💦

 

 

そして、そいつはあろうことかその手に奇妙な人体実験装置を持ち、トンデモな金属音を「ギィギュィィィィ~ン!!」と、出していました。

それは人間の神経細胞を「ずぞぞぞぞぉ~」と逆撫でにしてくる音なのですっ!

「キァ~、怖わぁ~いっ!!」でも、声がまったく出ません…💧

コチラのHPを確実にガリゴリと削ってくる、恐怖の怪音が続きまます。

もう失神寸前です、心臓がバクバクです!

あぁ~絶体絶命の大ピンチ💦たまらず「あ、ぁ、チョ…チ」手を挙げました。すると突然、ヤツは「驚愕のひとこと」をワタシに告げたのですっ!

 

 

 

インプラントしますぅ?保険は、効きませんケドぉ」

 

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宇宙人にインプラントされている所
 
『うちゅ~じん、もう嫌ぁぁぁ~!!(白目)

 

<本日の学習ポイント>

○どうやらインプラントは、保険が効かないらしい。
○それは高度な「宇宙医療技術」だからだそうです。

おにょれ宇宙人め~覚えとけよっ!

 

(1000文字、what the hell?)