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『大韓航空機 007便 撃墜事件』とは、何だったのか…?1983年9月1日【航空機 事件簿7】

 

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Korean airline B747

大韓航空機007便撃墜事件」あらまし

 

▷1983年9月1日。KLA大韓航空の007便(千炳寅機長。ボーイング747、ニューヨーク発→アンカレッジ経由→ソウル行き)が、ソビエト連邦サハリン上空域を領空侵犯する。

スクランブル発進したソビエト防空軍の「スホーイ15 迎撃戦闘機」により、ミサイル攻撃され撃墜された。乗員乗客合わせて269人(うち日本人は28人)全員が死亡した。

飛行ルート逸脱の原因は「慣性航法装置の人為的なミス」または「作動不具合が生じた」ためとされている。

 

日本のインテリジェンスは、優秀だった

 

▷北海道、稚内のレーダーサイト施設(航空自衛隊 稚内分屯地)では、撃墜事件の「一部始終をモニター記録」していた。

稚内とは別に「調別(幕僚監部調査部第二課別室)」が、ソ連の戦闘機の地上交信を音声傍受していた。しかし、この時点では「民間機が攻撃との認識」がなかったらしい。

傍受した「音声データ」を政治利用したいアメリカと、日本政府がすぐに交渉を始める。インテリジェンスの重要さがよく解る話だ。

(※この録音テープが、日本国から米国政府へと引き渡された)

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稚内レーダーサイト。陸、海、空自衛隊が集まる

▷その一方で、撃墜機の当事国である韓国は、まったく蚊帳の外に置かれている。さらには「日本政府がソ連との交渉役」をやらされるハメに。

これが国際政治のリアリズムなのです。

(※航空機上で発生した事象の主権は、本来航空機登録されている国家にある)

 

大韓航空機007便撃墜事件」時系列

 

大韓航空KLA007便は、アメリカのジョンFケネディ国際空港を出発し、アラスカのアンカレッジ国際空港を経由、韓国ソウルの金浦国際空港に到着予定していた。当時週四便で定期運航されていた。

大韓航空KLA007便の飛行ルートには、不審点が沢山あった。

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要衝、アンカレッジ国際空港

1983年8月31日。

22:00

KLA007便が「三十分遅れ」でアンカレッジをテイクオフ。なぜ三十分も出発を見合わせたのか。

👉これが一つ目の疑問点。

22:02

ウェイポイント「ベセル」方位角は、245度。以降墜落まで「HDGモード(O.P.)」で直線状に飛び続ける。

👉これが二つ目の疑問点。

22:27

カイルン電波塔を通過。すでに予定航路を、北へ11km ルート逸脱していた。しかしアンカレッジ管制官からの警告は、無かった。

22:49

KLA007より、アンカレッジ管制官にWP「ベセル」通過を(虚偽)報告。実際は、ベセルより22km も北方位置へ逸脱して飛んでいる。これにも管制官は沈黙したままだった。その先にあるのは「飛行禁止空域」だ。

👉これが三つ目の疑問点。

 

…………………*⋆✈………………way points.245

 

翌、9月1日。ソ連カムチャッカ半島を横断したKLA007便は、再びソ連領空のサハリン上空へ領空侵入する。

 

00:51

ソ連軍の防空レーダーが、カムチャツカ半島北東を「飛翔する航空体」をとらえた。

01:30

KLA007便が、ソ連領空をあきらかな侵犯。ソ連軍機が迎撃するが、インターセプトできずに帰投した。

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アンカレッジをテイクオフ、すぐにズレはじめる飛行ルート。  

02:28

KLA007便、カムチャツカ半島上空を通過する。機影がソ連のレーダーから消える。

02:36

KLA007便、樺太に接近する。ソ連空軍は警戒態勢に入る。

02:54

この時点からKLA007便のボイスレコーダーの録音が始まる。この時点でも乗員たちは「コースの逸脱」には触れず、雑談で盛り上がっていた。彼らは「正しいコースを飛行している」と信じていたのか?

03:05

KLA007便の千炳機長が、後続同航路で約二分遅れで飛行していた「KLA015便の朴機長」と通信し、風向風速がまったく異なっていることにお互いが気付いた。

015便は「強い追い風」に乗っていた。一方007便には、その風がなかった。朴機長が「航路間違い」を指摘すると、ルート逸脱がバレたと思ったのか、慌てて無線を切ったという。しかし航路修正せず放置した。

👉これが四つ目の疑問点。

03:08

迎撃に滞空した、ソ連 防空軍機「スホーイ15TM 迎撃戦闘機」が、KLA007便を視認する。夜間で機種判別まではできない。

「航法灯と衝突防止灯が、点灯している」と報告する。

03:21

ソ連空軍機「MIG-23P戦闘機」が、警告射撃する。しかし「光る曳光弾」ではなく、徹甲弾(弾丸の航跡が見えない)のみの発射。

(※極東ソ連空軍はビンボーなので、曳光弾が積めなかったとの噂)

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ソ連 防空軍機 スホーイ15TM 迎撃戦闘機

03:23

ソ連空軍機はKLA007便の真横にまで追いつく。ようやくその異変に気づいた、パイロット達。「何故だ!」高度3万5000フィート。

03:23

攻撃命令が発令される。スホーイ15戦闘機は、KLA007便の後方へと回りこんだ。近距離でロックオン。

03:25

スホーイ15戦闘機パイロット「ゲンナジー・オシポーヴィチ中佐」が、赤外線誘導式とレーダー誘導式の二発のミサイルを発射する。

「私は発射した…ターゲットは、破壊された…攻撃完了」と報告。

03:26

KLA007便の尾翼に、赤外線誘導式ミサイルが命中。機内に大きな衝撃と轟音が鳴り響いた。

ソ連防空軍の当該パイロット達の通信記録。Pilot805は、躊躇なくミサイル発射した。驚くのは、通信が平文でやり取りしていること。

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03:26

KLA007機長が東京コントロールに「急減圧が発生」と「高度一万フィートへディセントする」と送信したが、その途中で交信は途絶。

KLA007便は、なおも操縦を試みた。左へ旋回、上昇、下降しながらも落下する。客席からの悲鳴が二度にわたって記録される。

03:38

ソ連軍及び北海道航空自衛隊稚内分屯地のレーダーからKLA007便の機影が消える。モネロン島近海、機首を下げた状態での高速墜落だった。海面に激突し、機体は海に四散する。

墜落現場近くで操業中の漁船「第五十八千鳥丸」の乗組員は、モネロン島の北18.5海里沖、航空機の爆音と海上での爆発を目撃。航空機燃料「ケロシンの匂い」がしたと証言した。

 

時代背景「アメリカ🆚ソビエト」冷い戦争

 

①当初ソ連政府は完全沈黙した。しかも撃墜の事実すら、頑としてまったく認めなかった。

②さらには、韓国機側の「スパイ飛行」だったと主張しだした。

③航跡、交信記録が全て残る「ブラックボックス」を、密かにサルベージした事実まで、ひた隠しにする。

 

もしも、領空侵犯機に正しく対処した「正当行為」だったのなら、ここまで秘匿しなくて良いハズだ。何かが水面下でおこっていた。

(※この当時は領空侵犯民間機を撃墜しても、国際法的には正当防衛と認められていた) 

付記/✈️「RC-135」というアメリカ空軍の電子偵察機がある。四発ジェットエンジンで、遠目にはB747ジャンボ機とよく似ている。このことがロシア空軍を「最後までカン違いさせ、撃墜にまで至らせたのではないか?」ともいわれる。

また、カムチャッカ半島のぺトロバブロフスクには、ソ連海軍の「原子力潜水艦基地」があった。RC-135がスパイ飛行を繰り返していた空域だった。

 

'80冷戦時代。米国タカ派レーガン大統領と、北の帝国ソ連のアンドロポフ書記長☭が、東西で全面対決していた。米ソとも軍拡競争に突入し、いたずらに軍備費が増大し続ける。

チキンレースを続ければ、やがて国内経済が疲弊する。その前に「ライバルを内部崩壊させる戦略」が求められた。

ソビエト社会主義体制を自然崩壊させるには、その最高指導者を失墜させるのがよい。ホワイトハウスでは、ソ連指導者アンドロポフを「失脚させるためのシナリオ」を日夜模索しはじめた…。

(☭ユーリは元秘密警察「KGB」の議長だった。CIAからすれば目の上のたんこぶ的存在だった。書記長には、懐刀の部下「ゴルバチョフ」がいた。彼が後継者ではないか、と予測された)

 

妄想炸裂!ミッション イン ポッシブル!

(なんで突然、スパイ映画なの?007だからな。よいこは、ほんきにしないでね!)

🎥 一気に「社会主義体制の崩壊」と「自由化へと導くシナリオ」を、CIAは描いた。当時のソ連空軍の行動を解析したCIAは…

『(敵対国)航空機が領空侵犯すれば「ソ連防空軍」は必ず迎撃してくる。その結果、民間機撃墜ともなれば「ソ連非難の世論」形成。まずはマスコミ、次に国連安保理にて煽りまくる。これでアンちゃんは、簡単に失脚する…』

こんな「悪魔のシナリオ」を、KCはホワイトハウスに提示する。飛びついたのは、GS国務長官だった。そして。

 

…………………ゴ…ゴ…*⋆✈…………………

 

カーンと抜けた蒼空をバックに、白い航空機が飛ぶ。機体には「Alaska」の文字。尾翼にはゲジゲジ眉のキモいおやぢのドヤ顔!Zooming!

どうやら本作は、アラスカ航空とのタイアップのようです。

 

ベテラン工作員フェルプスは、アンカレッジ行きの飛行機内で、CAに起され映画鑑賞を勧められる。画面は『シンプソンズ』だったが、イヤフォンから流れてくる音声は、まったく違ったモノだった。思わず苦い顔をする。

「おはよう、フェルプスくん!よく、眠れたかな…」

それは「秘密指令 Code : UNICORN」主要ミッションのひとつ「民間航空機のソ連領空侵犯」オペレーションの実行指示だった!

 

🎬 そして、我らがイーサン(トム・クルーズが主演!)にも、指令がくだる。

イーサンは、空港出発ロビーのイスに座って、新聞を読んでいた。すると隣で大阪のオッチャン(笹野高史:特出)が、電話でブツブツと呟やいていた。

「…あんなぁ、アンカレッジに駐機してるやろ、なっ、韓国のやっちゃでぇ。ジャイロスコープなぁ、チョコット直してくれへんかなぁ~ アンちゃん!」ピシッ!カメラ目線!

 

アバン終わり、メインタイトル、ド~ン!………💣 

▽♪デン、デン、デン、デン、デン~工作員の仕事は、ホントはスゴく地味。

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オペレーションが、開始された。デデン!

夜のアンカレッジ空港。グランド整備員の格好したイーサン。ハンガーからエプロンの駐機スペースへ向かう。歩きながらスパナを投げて、後ろ手キャッチ!よっ、似合うねぇ!

(以下略) 

○KAL007便が、三十分遅れの原因は?

定刻21:30には、すでにダミーの「軍用ジャンボ機」が正規ルートを飛んでいたのだ!衝突したらまずいっしょ。

○ウェイポイント方位角(北に八度)がズレた原因は?

大阪のオッチャンが、空港ロビーで「なおしてくれへんかなぁ?」と言ったからだ。何と!オペ指示通りに直っていた!

○アンカレッジの管制官が、航路逸脱にも沈黙続けた原因は?

管制官をよくみてみると、フェルプスにクリソツだったねぇ~うん、うん。

 

後日談的な、何か…

 

オペレーションの結果、アンドロポフ書記長は、KLA007便撃墜事件の翌日より「糖尿病悪化を理由」に政治の表舞台から姿を消した。

ここまでは、アメリカ政府の狙い通りだった。

だが、そのアンドロポフの後継者となったのは、西側寄りゴルビーではなくその政敵「チェルネンコ(ブレジネフ系)」だった。政治状況はさらに、混迷の度合を増したダケなのでありました…😱OMG!

 

▽動画/「大韓航空機007便撃墜事件」特集番組。とても興味深い内容。

○平和ボケしている日本の政治屋と、リアリズムでゴリゴリ押しのホワイトハウス。外務省官僚のイヤらしさも存分に発揮されている。安倍晋三のオトン「安倍晋太郎 外務大臣」がチョロっと登場するのも、興味深いね。

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○ヤコレブフが遠廻しに指摘した「飛行には、余りにも偶然が重なりすぎている」 「事件当日、翌日には、すぐ反ソ連キャンペーンが始まった」「これが、西側のいつものやり口だ!」視点をかえれば、その通りである。ハメ…

 

怖ゎ~い、狙われ続ける大韓航空機とは💦 

 

’80年代は「命が惜しいなら、コリアンエアには絶対乗るなっ!」と、本気で囁かれた時代だった。もっとも、いまもアラート継続中だが。かの有名な『ナッツ姫』の会社なんだぜ。推して知るべ~し!困ったことに、ナゼかいつも「日本人が乗っている」…馬鹿なの?あ、アシアナに至っては…藁

 

それでは、世界が震撼した大韓航空機事案のいくつかを。

 

大韓航空機💥銃撃(正しくはミサイル)事件 '78年4月20日

✈️大韓航空B707-321。902便、フランス・パリのオルリー空港から、経由地であるアメリカの「アンカレッジ空港」を経て、ソウルへと向かう北周り定期便だった。

ソ連領空、コラ半島上空域を902便は領空侵犯し、ソ連スホーイ15戦闘機に威嚇射撃される。さらに発射された「赤外線誘導式ミサイル」が、902便の左翼外側エンジン付近へと命中した。これにより主翼先端が吹き飛ばされる。

この飛散した機体破片によってキャビンの一部を破壊。この後、からくも不時着には成功したが、搭乗客の日本人と韓国人の乗客二人が死亡、十三名が重傷を負う航空事件を起こす。 

 

大韓航空機💥爆破事件 '87年11月29日

✈️大韓航空B707-320。バグダット発アブダビ国際空港経由→バンコク国際空港経由→ソウル行き858便。午前11時22分。ラングーン南方約220kmアンダマン海域にて。

機内で突如爆弾が炸裂した。爆発物は時限装置付き「プラスチック爆弾」の携帯ラジオと「液体爆弾」が入った酒ビンを、犯人は機内に持ち込んでいた。穴が空いた機体は、すぐに空中分解した模様。悲惨の極み、乗客乗員115人全員が死亡している。

爆破犯人は、「偽造日本国パスポート」で日本人になり済ました、北朝鮮特殊工作員金賢姫」ら二人によって行われた。金正日より「ソウルオリンピックの韓国開催妨害のため、大韓航空機を爆破せよ」と直接指示されたという。オリンピック開催が気に入らないと…そんな理由で。

 

大韓航空85便ハイジャック?事件。'01年9月11日。

✈️あの忌まわしい9.11がNYでおきていた、2001年9月11日のこと。アメリカ同時多発テロ事件後には、米国向け全航空機は出発地リターンか、燃料が足らない場合は、カナダへ着陸するよう要請されていた。

そんななか「仁川発アンカレッジ経由ニューヨーク行き、大韓航空85便」が、カンパニーへテキストで「HJK」(ハイジャックコード)メッセージを送信。それを米国地上局がキャッチし異変に気付いた。

すぐさまアラスカにあるエルメンドルフ空軍基地から、F15戦闘機がスクランブル発進する。F15は確認のため、85便に対し(符牒)トランスポンダコード「7500」へ変更の指示する。

ここで通常なら、疑問に思う所なのだが…85便は、指示通りにコード変更。これで米軍管制は「ハイジャックされている」との認識した。

(※7500コードは、ハイジャックされた場合に密かに発報するコード。指示されて発報するものではない)

それでアラスカ中に、大騒動が巻き起こった!アラスカ州知事は、アンカレッジの大きなホテルおよび政府関係の公共建物からの避難命令を出す。

さらに米軍はカナダ上空での撃墜許可を求めた。カナダ首相はインターセプト時に、再度連絡するという条件付きで撃墜許可される。これで85便が都市部へと侵入すれば、間違いなくミサイル攻撃される状況となった。

…結局のところ、85便はカナダのホワイトホースへ着陸誘導され、ようやくすべては愚かな錯誤だったことが判った。しかし撃墜寸前だったとは、なんとも恐ろしい事案だった。

 

おまけコーナー🎊
2019年度✈️ワールド ベストエアライン✈️トップ10

 

○上位の優良航空会社は、ランクが多少上下しても、いつもの「安心の顔ぶれ」となる。ちなみに私は国内エア、いまだJALに乗ったことがないっ!それで「一穴主義」と呼ばれています。笑

 

1位 カタール航空 (2↑)

2位 シンガポール航空 (1↓)

3位 全日空 ANA (3―)

4位 キャセイパシフィック航空 (6↑)

5位 エミレーツ航空 (4↓)

6位 エバー航空 (5↓)

7位 海南航空 (8↑)

8位 カンタス航空 (11↑)

9位 ルフトハンザ航空 (7↓)

10位 タイ国際航空 (10―)

 

(6700文字、thank you for reading.what the hell?) #大韓航空