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あがら おもしゃいやしてぇ~ よう~ ゆわよ ノシ

推し!「友ヶ島 関連ブログ特集」和歌山市 紀淡海峡 友ヶ島【まと👀ます】

 


ヒトはとかく“何か”を求め「旅」に出たがるもの

 

つまんない日常を飛び出し、非日常に我が身を置いてみる。そして未知の土地を、ひたすら尋ね歩く。あげくヘトヘトとなる。そして求める“何か”は発見するのだが「謎」は読み解けないまま「とほほ気分」で旅を終えるコトに。

それでイイのだ!

なのでまたも“新たなる旅”に出る訳なのだね。いやはや、何やってんだかね。世の中には「自分探しの旅」に出るヤツ迄いるらしい。オイオイ、旅行なんかで自分探して、ド~すんだい・・?

それでもイイのだっ!

🎶Summer Joe Hisaishi - Summer - YouTube

「そうだっ友ヶ島、行こう!」

というわけでぇ~友ヶ島総軍推し!

𓂃𓊝𓄹𓄺  𓂃𓊝𓄹𓄺  𓂃𓊝𓄹𓄺 

 

😎「いやぁ、かなんなぁ~そうかいな~」

🙄「最近イチオシ!伸びて漫画なぁ~!」

サマータイムレンダ』おもしゃいやん

春先のこと。「サマータイムレンダ、和歌山観光大使となった!」とりあえず、再告知しとくで。

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😎「友ヶ島ゆーたら、何ですか?」

🙄「昔からユーレイ話、ありますねん」

😎「え”~ほんまか、キー坊?!」

🙄「誰がキー坊やマジやで」

ホンマにあった話やして、こえな・・

とある場所で写真を撮っていた。すると、不思議なものが写っているではないか!一体これは、何なんだろうか・・😱!?

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😎「友ヶ島のな、裏話みたいなモンやろ?」

🙄「キミ、ウワサ話好きやなぁ・・」

😎「ぜぜこ、ぜぜこっ!」💰👌

信じるか信じないかは、あなた次第!

江戸時代に紀淡海峡で大暴れした海賊「つむじ風剛右衛門」の隠し島という、お宝伝説✨がいまに伝わります。

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😎「友ヶ島渡るの、船出せんゆーた船頭さん」

🙄「船頭さん、古いなぁーキミ。船長さんや!」

😎「キャプテンやな、エーゴでな!白帽子」

海が荒れた時には、別のエエとこあるよ

明治時代の海軍が「由良水雷隊」を編成し加太北方の深山の地に、極秘理に「水雷基地を構築」していた話を探る。

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余録😆旅行先魅力度、第1位は・・和歌山県!!

 

パチ👏パチ👏とりま、めで鯛のう。前回、和歌山県は8位だったが、今回ブッチのランクアップ⤴︎しての堂々全国1位となった!沖縄、北海道抑えての一位とは、こりゃスゴい。

https://news.yahoo.co.jp/articles/4d88e127aaf6fc02a4c0d20d81605e6d25594002?page=2

「子供から大人まで楽しめる。パンダ、高野山、抹茶ソフトクリーム・・」ありゃりゃ、なんかチャウやん。

高野山はともかく🐼パンダは和歌山?

世界的な宿泊施設予約サイト「Airbnb」では、全世界中で『2019年に訪れるべき19の観光地✨BEST19』(下図)に、日本国内で唯一「和歌山県 Wakayama Prefecture」が選ばれている。このコトの意味・・

▽コチラは順位ではない(和歌山県観光交流課、資料)

f:id:minminzemi81:20220730150324j:image

(1500文字、thank you for reading.be happy!)お題「うちの自慢スポット」

名作映画、第27作「男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎」前半パート【大好きな映画⑨】

 

男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎』街宣ポスター

 

🎥 第27作『男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎』(1981年公開)

わたしは大阪生まれで、大阪市内で永く住んでいた関係で「浪花の恋の寅次郎」に、メッサ期待していた。「いよいよ、大阪の寅さん!よしっ!」そして、映画館へイソイソ観に行ったのですね。

大阪ゆーたら通天閣やぁ、🐡看板なくなった哀し
シリーズ初の大阪を舞台にし、東西喜劇界を代表する役者の「お笑い対決!?」かと思いきや、しっとり情感溢れる作品となっていました。

浦島太郎が乙姫と出逢ったぁの巻

今回の乙姫様(マドンナ)は松竹の看板女優、お色気バツグン「松坂慶子」がようやく初出演!そうそう「愛の水中花」だよねぇー♪

 

でも、実のところ「大阪芸者か。この役どころ松坂慶子では無理なんじゃね?」そう思ったけれども・・そうだ、初めて松坂慶子を見たのは『夜の診察室』という深夜映画だった。大映なのに、結構エロってたよな、そんな感想だった。

んで、実際のところ。松坂慶子は本作に乗り気でなく、方や山田監督も“エロい松坂”を嫌っていたらしい。それを松竹首脳が出演の説得したという逸話がある。や・や・や?の「難産気味のキャスティング」だったようで。

𓇼𓆉 ⋆.*・゚𓆉.゚・*.𓇼𓆉 ⋆.*・゚𓆉.゚・*.

さて、お約束「アバンの夢パート」は、浦島伝説のパロディだった。

寅さんNA「昔々、浦島寅次郎は助けた亀に連れられて、竜宮城を訪れ夢のように楽しい日々を、過ごしたのでありました・・・」学芸会風タッチ仕上げ。いつも思うことだけど、寅さんは稚拙な変な夢ばっか見てるよネ。いま風にいえば「厨二病の悪夢」ってことか?

タイトル明けは、遥か対馬の海岸、「和多都美神社(竜宮伝説がある神社)」で目覚める。寅さんは捕まった亀を、子供から買取り救ってやる。コレは「乙姫様と逢えます」フラグですよ。寅さん今回は「浦島寅次郎」やからねっ!そやろ。

和多都美神社、三ツ鳥居

まず、とらやでのドタバタ描写あり(お約束タコ社長経営不振ネタ。コレひどいよ使い回しシナリオ)続きまして、舞台はビュンと「瀬戸内、豊島小野浦」での出逢いパートへと飛びますぅ、飛びますぅ!

(※満男役が中村はやと⇒吉岡秀隆に。これ変更点)

序盤の流れは寅さんが、まず「亀」を救った。次に「蛸」をも救った!それに続いて「乙姫マドンナ」も救うはずだよな。

今回のバイのネタ、「アッパッパ」を吊します

渡船フェリーには寅さんが乗っていた。瀬戸内いずくかの離島へ向かう様子。着いたのは大島下島の大長港(大長みかんの産地で有名)。鄙びた港風景で農船が並ぶ。これがイイ風情なんです。漁港で、さっそくバイの準備始めます。「心斎橋か、天王寺の一流デパートで、紅白粉をつけたおねぇちゃんに下さい、頂戴でお願いしたら・・」と、寅さんは口上で「大阪へのフラグ立て」をします!というのは“小物”で大阪フラグを示しているのです。今回のバイネタ「アッパッパ」とは何か?女性の真夏用ワンピースで、通気性よくゆったりなサイズ。大正末~昭和初期にかけ“大阪で大流行”し、その後に全国へと広まったという。ダブダブ、ルーズさがオバちゃんウケしたらしい。

もうヤケクソ!ヤケのヤンパチ日焼けのナスビ!

(※島外に畑を求めて出かける「出作」が古くから行われた。島外の畑へ移動や収穫物運搬には「農船」という木造船が使われていた。いまは橋が懸かり、農船は廃れてしまったようです)

 

いよいよマドンナふみさん登場!

 

〈名シーン!続々〉

港を見下ろす眺めいい場所で、「アンパン&牛乳」を食べるシーン。ここがホント素晴らしい!ロケ班よくぞ見つけたよね。絶景👏絶賛!

(ロケ地は大崎下島⇒豊島へとワープ)

そして、墓場近くにある坂道を歩く美人(おふみさん)を、寅さんが発見する。何かの縁とばかりススッと船虫のように近寄り声をかける。何故か「仏事に強い寅さん」の本領発揮だよ?

寅さん「南無阿弥陀仏・・🙏🏻こんなお美しいおかみさんを残して、先立たれたご主人はさぞかしお心残りだったでしょうねぇお気の毒です・・」

寅さんの強引(カマかけ?)なセリフ。普通の男は、とても言えないよぉ、こんな男前なセリフはね。

おふみ「ふふっ」失笑

寅さん「えっ?なにか・・」

おふみ「うち、主人はいません。これはねぇ、おばあちゃん」お墓の主は、バアちゃんだったぁ

寅さん「うあっ・・おばあちゃん・・おばあちゃん。南無阿弥陀仏🙏🏻」早くも失策だ、ちーん。

二人は、坂道をゆっくり降ってくる

坂道を日傘さし歩くおふみさん。軽く身の上話かわしながら、豊浜港まで二人が歩く流れは、もう100点の素晴らしさだ!じっくり時間をかけて「丁寧に情緒たっぷり」撮影していますねぇ。

ここで「ふみの両親は幼い頃に離婚、祖母に育てられた。この島で育ち、現在は大阪で暮らしている」と、マドンナの過去が少しあかされる。しかし、職業は伏せられたママ。寅さんは「女工とかOL、郵便局員」など当てずっぽうに言うが、顔を伏せ首を振るふみさん。

続く豊島港(浮桟橋)での別れ、とてもいい風情です。「これから何処に行くの?」と尋ねるふみさん。

寅さん「うん?へへっ・・風の吹くままっ、気の向くままよっ!」

おふみ「自由でいいねぇ・・お魚みたいに・・」

最後の最期になって名前を聞く。これも“リリーパターン”だね、もしや勿忘草の別稿シナリオなのか?全編通しリリーシリーズとのイメージがダブります。

港町特有の細く入り組む裏道

おふみ「お兄さん、名前なんて言うの?」

ほらで・た・よ!

寅さん「オレはなっ、東京は葛飾柴又の車寅次郎っていうんだ。人は寅と呼ぶよっ。娘さん。アンタの名前、なんて言うんだ?」

おふみ「浜田ふみ・・」

フェリーに乗船し、盛んに手を振り続ける👋寅さん。去る船をジッと見つめる、おふみさん。やがて日傘を掲げ、振り続ける。いま、運命の赤い糸が結ばれたぁてか?粋な別れで〆める。船は出てゆく、煙は残る。残る煙が、シャクの種デデン、デン。

さて、寅とふみの“運命の糸”はいかに?

⛴️リンク/豊島、こんなところ。「Toyoshima Island」https://maps.app.goo.gl/ih4VfsHHjn9gAvuS7

 

浪花描写パートも情緒タップリ

「♪ひとりでぇ~生きてくなんて でぇ~きないとぉ~泣いてすがれば ネオンがぁ ネオンがぁ しみるぅ~♪」大阪の(古め、いや、大御所)松竹お笑い芸人が多数登場する。大阪の新世界パートでは、お約束の「お笑い展開」始まります!

 

寅さんは一目惚れしたふみさんを求め『新世界ホテル(恵比寿東3丁目あたり、通天閣南通りのどっか筋を西入る)』に長逗留する。宿賃(一週間も!)まで、きっちり溜め込んでいるヤバめ状況からスタート!何時もながら状況設定、相当無理あるよなぁ…

通天閣、新世界周辺地図(Googleマップ)

この新世界の一帯は、昔からデンジャラスゾーンで有名でした!が、しか~し。近年は大阪万博も控え再開発が続いている。旧来の面影とイマージュはかなり違ってきましたね。でも、ジャンジャン横丁は、まだ愉しいよね、その南側もさぁ・・㊙ダヨ。

笑福亭松鶴芦屋雁之助」お笑いツートップ。そして「初音礼子(元タカラジェンヌ)」のオカン役がマジで良き演技を魅せます。大阪オカンの特徴が良く出ていますからね。このままラストまで、新世界辺りで引っ張って欲しい位だ。それだと松竹新喜劇になるやん、そりゃあかんな。

ワテもでてまっせぇ!

(※松竹新喜劇はご存知、藤山寛美が座長をつとめた人情喜劇団。ホームグランドは道頓堀中座で、無休ロングランで一世風靡しました)

渥美さんはゲストと絡みずらい感じか?いや、諸先輩方に遠慮しているダケかも。喜劇界は色々ある罠。その訳とは・・・松鶴師匠は、言わずと知れた上方落語、四天王のひとり。芦屋雁之助は「裸の大将放浪記山下清役で一世風靡した立役者。どちらも関西お笑い界の重鎮、なのに端役扱い・・現場はヤバみ、怖!

 

寅&ふみ石切さんでミラクル再会!

 

寅さん、石切さん参道でバイネタ『愛の水中花』(不発ギャグ)しかし、まったく売れないようだ。「ダメだ、ダメだぁ」と嘆いている、そやろな。

石切劔箭神社。創建は三世紀の崇神天皇の時代、祭神は「饒速日尊」と「可美真手命」の二柱。デンボ(出来物)の神様で有名。参道には薬屋や占い屋、骨董品店などが並ぶ。ひやかし眺めるのが楽しい。
▷/https://maps.app.goo.gl/zM9mcBsEDHenUcb6A

石切劔箭神社絵馬堂、バイは門の向こうで

そしてふと、対面の「占いクジ屋」をみると。何と「かしまし娘」がいる!(ウチら陽気なかしまし娘ぇ、誰が言ったか知らないがぁ、オンナ三人寄ったらぁ、かしましぃとは愉快だねぇ~というテーマソングでお馴染み。歌江、照枝、花江の三姉妹トリオ。松竹芸能所属)・・いや、芸者三人組だった。

芸者花「姐さん、引いてみいひん?」

芸者照「アホくさぁー、何を占うんねんな?」

芸者花「決まってるがなっ。エエ男に逢えるか、どうかやがな」

おふみ「フフッ」

芸者花「ねぇ、ちょうだい」

おやじ「へぇ、何年だっか?」

芸者照「この子、タヌキや!」 鉄板ギャグ!

おふみさんがクジ引くと「待ち人あらわる」ふと、自分を見つめる寅さんに気付く。

おふみ「兄さんっ!いつかの・・」つつと駆け寄る。

寅さん「おふみさん・・って、いったな!」びっくり嬉しい再会。

〈名シーン!続きます〉

はいっ、ミラクル再会!きましたよ。この後、二人の出逢いを祝して四人で飲みに出掛けます。おあいそ時に寅さんは、自分の財布をふみさんへポンと預けるのです。こりゃ粋な兄さんですね。このことの意味は、ふみさんは「女房扱い」というワケですよ。もちろん、寅さんの財布では(いつもながら)支払いには足らない、だよね。ふみさんは、背を向け自分で精算をサッと済ませる。なので財布を寅さんには返せなかった。これは、“恥をかかせないための配慮”ですね。

(もう~寅さんに10万位、貸してあげたいよ。もちろん、トイチで!←それ萬田金融やがな)

新世界ホテルにタクシーで戻って来た、寅さんとおふみさん。少し酔っている。預かりぱなしだった寅さんの財布にふと気づくシーン。

寅さん「こんなもんで、足りたのか?」

おふみ「あ、そうやこれぇお財布」

寅さん「こんなもんで、足りたのか?」

おふみ「へぇ、じゅうぶん!」 大嘘。

寅さんは受け取った財布から数枚サッと抜き、ふみさんにチップを渡そうとする。すっかりお馴染み「五百円札」などではなく「千円札数枚(推定)」だった!ひぇぇヤルやん、寅やん。

友達同士でチップって、おかしいのとちゃう

おふみ「なにっ、これ?」

ふみさんは、友達同士でチップって、おかしいのちゃうかと。財布取り上げ、手にしたお札を挟み寅さんに突き返す!

寅さん「そりゃ、そうだ・・」

おふみ「二度とこんなことしたら、もうつき合わんからっ!」

寅さん「わかったよ。オレが悪かった・・」

まるで、イタズラした小学生みたいなションボリ顔になる、寅さん。この顔いいな。

寅さん「わかったよ・・オレが悪かった」

寅の手紙(ナレ)「さくら元気か?オレはいま、大阪で暮らしている。住み着いてみりゃ、大阪はいいところだ。人情は篤いし、食べ物は美味い。この土地は、オレの性に合っているらしい・・」そりゃ、そーだ。何故ならおふみさん♡が大阪で、すぐ側にいるんだからね。もちろんとらやの面々には、女絡みがバレバレだった。ハハッ

ふみさん「きょうは・・楽しかったっ♡」

ふみさんの和装に注目。着物柄が「青海波(せいがいは)」その意味。大海に無限に広がる波文様。「未来永劫続く幸せ」の願いと「人々の安寧な暮らし」への願いが込められた縁起柄です。乙姫に相応しい紋様だよ。今迄寅さんが嫌いなモノ。飛行機や鰻と並び、「大阪」があった。この回で偏見解消されたのは、ひとえに「ふみさんの功労」によるものデス。

 

ついに初デートにこぎつけた!

 

もうこれ本格デートだよね!生駒聖天の参道を昇っていく、寅さんとふみさん。でも階段が辛そうだ。

「ドーンと参道があってね」帝釈天自慢する寅さん

おふみ「(とらやは)いつ頃、建てたん?」

寅さん「あぁ~アレはねぇ・・奈良時代かな?そこに古びた夫婦がいるんだけど。あの二人も、奈良時代からいるんじゃねぇかなぁ、きっと・・・」絶好調なホラ話を披露する、寅さん!セリフになぜ“奈良時代”が出てくるのか?それは「大阪→奈良」へと、空間移動したことを示している。

近鉄宝山寺線。ケーブルカーは、大正7年8月、日本初の登山鉄道「生駒鋼索鉄道」として開通。「イヌネコ車両」いまでは「ファンキーデコ車輌」でインスタ人気を集めています!

わりとキツめ階段が続く宝山寺参道
リンク/宝山寺 絵馬堂

宝山寺は「生駒聖天」や「生駒の聖天さん」とも呼ばれ、「商売の神様」を祀る日本三大聖天のひとつとされる。なので“現世利益を求める人々”の古刹として、門前町も含め古くより栄えてきた。鎮守神歓喜天」が祀られています。

生駒の聖天さんは、商売の神様

▷/https://maps.app.goo.gl/snvDGMaXWV4cttdf8

歓喜天とは?

歓喜自在天は、仏教の守護神。ヒンドゥー教のガネシャ同様に、象頭を持つ「雌雄♡合体の図」とされる。ワタシは、歓喜天立像を「高野山霊宝館」で、ガネシャ像の方は、「白浜美術館」で見た。いずれも和歌山だね。象頭の二体で相撲取ってンだか、マグわってるンだかのポーズだ。だけどさこれで何故、仏教の守護ができるのか。とても不思議だぁ?

続きまして、大阪ロケについて。

大阪での野外ロケ変ぢゃね?問題

まずは「天王寺新世界通天閣、ババァーン!」これは、まあ納得かな。「ミナミ、宗右衛門町をチョロだし」まぁ、そーだろ。「東大阪石切劔箭神社」なかなか、風情あります。「生駒聖天」ありゃりゃ、もうこれ越境奈良県やで。そか古き良き「生駒新地」の方かな。 そして、続く「安治川沿いの運送会社」に至っては「えっ?そんなとこ、ロケに使うのか」となる。まぁ、地元感覚ではそうだ。空気感が淀み絵面も良くないし。でも、ワザと選んだハズだよ。

いまも名残りある運送会社のロケ地

上映当時「この場所に“拘る意味”は、一体何だろうか・・?」と思い彷徨い探ってみたが、やはりなにも無い。いやいや、そんな訳なかろうよ。理由はきっと何かある!例えば「そんなに大阪の街が嫌いだったか、山田監督(てな、噂がありました)」。いや、これ実話。大阪繁華街などで、下手にロケするとですねぇ・・すぐ黒山の人だかりになり「アホ丸出し野郎」が押し掛ける、見切れたり、さらには叫ぶ!むちゃくちゃでござりまするがな、ホント!繊細な映画監督が忌み嫌うのも、無理はないかなぁと、想ふ。

 

ふみさん生き別れ弟探しの巻

 

さて、ふみさんに生き別れた弟がいることを、突然知った寅さん。急転直下、「弟探しの旅」へと早変わりする、不思議な展開へ。

寅さん「両親が早く亡くなって、おばあちゃんがこの間死んで一人っきりになったって、そう言ってたじゃねえかぁ?」

おふみ「母さんが家を出る時、ちっちゃい弟を連れてっいったんよ・・」

寅さん「弟がいたのか・・」

唐突な姉弟話に面食らうね。寅さんの脳裏に思い浮かぶのは、自分の生き別れの母親お菊さんか?それとも妹のさくらか?しかし、おふみさんの“家庭は複雑過ぎ”て、ボンヤリ観ていると理解不能になります。まず、ふみさんには両親がいて、姉弟兄弟だった。同じ家に婆さん、おそらく昔、爺ちゃんも健在だったか?ところが亭主の浮気かなんかで、離婚となり母親は子を連れ、婚家を出てゆく。でも、「五つ六つの小さい弟だけ連れて行く」というのは、コレは不可解なはなしとなる。では、ふみさんは“不都合な子供”なのかな・・?

寅さん「あたりめぇだよっ、思い立ったら吉日、すぐ行こう。早くっ!ほらっ!」はい“ウル寅スイッチ”がパチンと入る。これぞ歓喜天のなせる技(知らんけど)生駒ヤマを登ったら、何と映画の「ヤマ場」へ突入?!押っ取り刀で駆けつける二人!目指す住所は「大阪市港区波除6丁目2、山下運輸株式会社」である。タクシーに飛び乗り、安治川沿いをひた走ります。急展開話は、ココで折り返しとなる。

▽寅さんたちは“隠世”に踏み込みます。

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寅さん「理想の恋愛像」とは?あたぼうよ🐯💕

 

🎬 第3作「男はつらいよ フーテンの寅」のお見合い時には、言いたい放題。この時の相手は「お駒さん(春川ますみ)」だった。

亭主に逃げられ見合いの席でヤケ酒

ꉂꉂ🐯「女ってのは少し苦労したほうが、いい嫁になるっていうからな・・」とか、「亭主が帰ってくる。風呂が先か酒が先か。スッとツラ見て判かるようじゃなきゃ、駄目だよ。ねぇー」ひどいね。現実味がまるでないことを言い放つ。

 

🎬 更には、第32作「口笛を吹く寅次郎」では、柴又堤防で、恋愛について語り合う寅と源ちゃん。恋のお相手は、お寺の娘 朋子(竹下景子)さんだった。

朋子「寅さん!ちょっと・・」いい感じ

源ちゃん「・・でも兄貴、愛があれば何とかなるんやないかぁ?」
ꉂꉂ🐯「それは若者の考えることだ!俺ぐらいに“分別が出てくる”と、そうは簡単にいかない」・・いまだ学習が出来ていないぞぉ。

 

🎬 そして本作、第27作「浪花の恋の寅次郎」では、ようやく“その理想に近い”相手「おふみさん」が見つかり・・だが、上手く逝きそうになると、突然テンパり逃げ腰、スタコラ敵前逃亡までやらかす!?

寅さん「汚ぇトコだけどアガってくか?」

ꉂꉂ🐯「男ってものはな、引き際が肝心よっ!」

喜介「わかりまへんなぁ。そないカッコばっかりつけてたら、オナゴはんはモノにならんでぇ」と別れ際、喜介にチクリと釘刺されるが、てんで真面目に聴いてはいない。

そして48作になっても、またぞろ同じこと言って、リリーに罵倒されている。

リリー「悪いよっ!馬鹿にしかみえないよっ!そんなのは。自分じゃカッコイイつもりだろうけど、要するに卑怯なの。意気地が無いの、気が小さいの、体裁ばっかり考えてるエゴイストで、口ほどにもない臆病もんで、ツッ転ばしのグニャチンで、トンチキチンのオタンコナスって、言うんだよっ!」ダメだこりゃ。一般的な恋愛や結婚はダメダメ、特殊形態(同棲やら事実婚など)も、相当無理がある。口先では「世帯を持つ」などと言うが、本心では全くそれを望んではいない「謎の🐯寅イズム」。

○山田監督は、寅さんの恋愛の有り様を「永遠の思春期」と表現したが。ワタシは思った。寅さんは「永遠の成長障害者(ADHD)」なんだと!確かにそんなヒトは沢山いるからなぁ・・それな。

 

(8000文字、Please enjoy “Tora-san's” movie!)  お題「ゆっくり見たい映画」

サマレン「潮」、今春に「和歌山観光大使」に就任したんやでぇ記念!【推しアニメ作品】

わぁ~オメデトさん👏パチ!👏パチ!

サマータイムレンダ」観光大使就任ポスター

アニオタ共よ「いまごろか~い!」というなかれ。日頃、ゆるヌルな和歌山市行政にしては「良うやったやん!」評価すべきだろう案件。

慎平&澪が雨宿り「キシモトのパン屋さん」“揚げパン”名物。

観光大使に「サマレンの潮」が就任したのだからさ。さぞや地元では大騒ぎィ~♪例えば聖地巡礼。アニオタがワサワサ押し寄せ・・いやぁ「どーなん?そーなん?どやさ?」そーでもないのだ。

噂を聴いた慎平が尋ねた「小嶋一商店」“よむぎ餅”名物。

そうか~ポン!きっとアレだ、コロナで「自粛規制が全国規模」でかかってるのだろうさ。チゲねぇぇ・・てな訳で。

謎の“アイパッチおいやん”が去っていった道。この先は・・

あえてサクッと(あまりコマいと差し障り)紹介しちゃらぁ!

加太小学校プール裏、合言葉はメソポタミア文明

サマレン舞台背景は、加太にほとんどある。

日都神社のモデルは言わずと知れた淡島さん

サクッと、サクッと・・にゃー🐱

友ヶ島汽船、島に渡るにはこの船

故郷へ帰ってきたのは二年ぶり



🌞✨ サマータイムレンダ 🌻🐚

 

~あらすじ~

(和歌山県HPよりリライト)

 

▷リンク/🎶「星が泳ぐ」

https://youtu.be/icLOdUKFW8Q

紀淡海峡沖合にある日都ヶ島(友ヶ島)

「潮が死んだ・・」😱

幼馴染小舟潮の訃報を聞いた網代慎平が2年ぶりに、故郷である和歌山市の日都ヶ島(ひとがしま)に帰ってきた。

故郷に帰ってきた慎平が、桟橋に佇んでいると・・

家族や友人達との再会。滞りなく行われていく葬儀。しかし、親友の菱形窓(医者の息子)が「潮の死には不審点(吉川線)があり、絞殺の可能性がある」と慎平に告げた!

潮の葬儀は神式。島の人々が集う

翌日、近隣の一家(コバマート)が突如として全員消えてしまう事件が発生する。慎平はそこで「ある不吉な噂」を耳にする。どうやら背後に見え隠れするのは、日都ヶ島に昔から伝わる、風土病「影の病」と「影」の存在。

日に焼けた澪ちゃんがカワイイ~♪

「自分そっくりな“影”を見た者は死ぬ。そして影に殺されるっ!」さらに潮の妹、澪が「お姉ちゃんが亡くなった3日前、影を見た!」と言いだした。

友ヶ島と加太が渾然一体化する不思議まち

謎の解明のため、日都神社を訪れた慎平と澪は、そこでミオの影にばったり出会い、慎平と澪は頭を撃ち抜かれてしまう・・

次の瞬間、突然タイムリープする!

何度もこの道を登ることになる・・

🕐時をかけるSFサスペンスがいま、幕を開ける!デデン、デン♪

 

🌴👙 登場人物 🍧🍉

 

網代 慎平(しんぺい)主人公

幼馴染である小舟潮の葬儀に参列するため、2年ぶりに故郷の日都ヶ島へ戻ってきた17歳の青年。幼い頃に両親を喪い小舟家で育った。なので潮や澪とは家族同然。状況を「俯瞰」しようとする癖がある。

▽小舟 潮(うしお)ヒロイン

フランス人である父(アラン)譲りの金髪が印象的な日都ヶ島に住む17歳の少女。海で溺れたしおりを助けようとして、海難事故で命を落とす。幼馴染、慎平のことが好きだが、想いは伝えられていない・・

▽小舟 澪(みお)

潮の実妹で高校1年生。運動が得意で水泳部に所属しており、肌は浅黒く日焼けしている。姉が亡くなったにも関わらず、帰ってきた慎平に対して明るく振る舞うなど、健気な一面を持つ。

○小舟 アラン

レストラン「洋食コフネ」を経営する、フランス人。日本人琴子との間に、潮と澪をもうけた。両親を亡くした慎平を里親として面倒をみる。

 

○菱形 窓(そう)

慎平の幼馴染で親友の17歳の青年。日都ヶ島唯一の病院「菱形医院」の長男。正義感強く、潮の海難事故の現場に居合わせたが、防げなかった。澪に2回告白、フラれている。3度目の正直・・?

 

○菱形 朱鷺子(ときこ)

窓の実妹で高校1年生。頭脳明晰で成績は学年トップだが、体が弱く運動は苦手。澪とは幼馴染で仲が良く、同じ高校へ通うクラスメイト。

サマレン、キービジュアル

○南方 ひづる

スーツと眼鏡と長い黒髪が印象的な巨乳女性。主人公の慎平とフェリーで劇的な出逢方をする。とある目的で14年ぶりに島を訪れた。

 

○南方 竜之介

ひづるの実弟。14年前に日都ヶ島で起きた、とある事件の被害者。姉のひづると顔がそっくりで、準一卵性双生児の関係となる。

 

○小早川 しおり

日都ヶ島小学校3年生。両親は「コバマート」という店を経営。夏休みの海水浴中、溺れたが助けられる。なぜかそれ以降、口がきけなくなる。

 

🙄「澪」と「汐見のおばやん」和歌山弁パーペキ!

 

▷『サマータイムレンダ』少年ジャンプ+(全13巻完結)2021年2月まで連載された。累計で1億3,000万。作者は田中 靖規(たなか やすのり)もと「荒木飛呂彦ジョジョ」のアシストしていたらしい。

タイトルは『コンピューターがCG描写するレンダリングのように、夏の時間を慎平が見ているという意味で名付けました』とのこと。和歌山市の出身なので、漫画での和歌山(紀北)弁は、“正しくネイティブ表現”されている。エラい!

アニメの方は、声優がアレな・・まぁ、致し方なし。今後、実写映画化される(Maybe)とやねぇ・・色々な“コトが差し障る”ような気がスルメ🦑

びっくりしたぞっ、鉛筆描写な!

▽リンク/「サマータイムレンダ」PV、2クール入りしました。観ちゃってなぁー!

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〈おまけ案内①〉

地元フリーペーパーで特集組まれる。

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〈おまけ案内②〉

グリーンソフト(コラボパッケージ)販売。

「玉林園」がアニメ「サマレンコラボ」を始めた!

〈おまけ案内③〉

桟橋をズンズン真っ直ぐ進むと⁡、⁡⁡サマレンのウシオがお出迎え。⁡⁡

「ちゃんと私のこと、見つけてよ!」

〈おまけ案内④〉⁡⁡

どやさ~実は、案内所は・・

凸村 哲巡査の派出所は、友ヶ島にあるよ!

〈おまけ案内⑤〉

推し案件、第二砲台跡では・・

「しおりち~ゃ~ん!!」

▽そうそう、宜しければ友ヶ島記事もどうぞ。

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和歌山県公式サイト「サマータイムレンダ」

www.wakayama-kanko.or.jp

(2400文字、thank you for reading.be happy!) 今週のお題「SFといえば」

絶好調『古語、オマンですよぉの時間』がやってまいりました!🎉【方言指導】

まぁ、チットややこしよってな、興味ある人だけ読んでね!なんチューか、ほんチューか・・

「何かムズいこと、ゆーてらョ~」

はい『古語、オマンですよぉの時間』がやってまいりました!笑えヨ☆

🎉٩😆わ~👏パチ!👏パチ!👏パチ!

 

ちょっとかい前やで。SNSにて「ナデ、おまんがダメなんよぅ?」というカキコがあり。ワタシも“チョロっとダケ憤慨”した。なのでぇ“誇り高き和歌山県人”のため、あえて言及をスルメ♪

わかやまゆーたら『友ヶ島』しやろ!

はい。『ベーシック和歌山弁講座「おまん」の真実とは、如何に?』さてさて。まず始めにお断りしますが、“おまん”は別に和歌山人の専売特許ではな~い!これ「関西の古式ゆかしい、歴史ある土地」で使われた“雅言葉”なのだ。まぁ、京都の一部でも、つこてますやんかいさ。

んで、思うに、たぶん“賢きあたりからの言葉の伝播”ではなかったか?仮説「熊野詣でにより伝わった!」🤔ワイは、色々と考察した結果な、そう確信したンやでぇ~まぁ、別に言語学者チャウけども・・(⬇考察詳細は下のブログをみやれ)

わかやまゆーたら『柿に蜜柑』しやで!

旧い紀州弁にはその時々“時代に即した言葉”が使われていた。そして現地にて保存される。目上相手を指し示す「御前(おまんとかごぜん)」がある。もしくは「おまはん=お前様」とも呼ばれる。この「御前」は時代劇でもお馴染みの用語だ。

この「御前=ごぜん」は、上位者を呼ばわる代名詞で、また「お上」というのも同じ感じ。日本には、「目上の人の本名を呼ぶコトは長い間禁忌」とされてきた文化がある。“卑弥呼の時代”から続く奇妙な風習だよね。🤔そうそやねんな。

わかやまゆーたら『和歌山城』そいや!

標準語では「御前」と云う言葉は、一般用法ではない。「おまん、おまはん、おまえ」の言葉使いしても、他県の出身者(どうせ田舎モンやろが?)共から和歌山県人がアレコレ揶揄される覚えは、🤞これっぽっちもな~い!!💢

和歌山は常に「文化先取県」なんだからさ、胸張って県民よ呼べよ叫べよ!さぁさぁ Repeat after me!

「おま~ぁ~ぁ~ん!!!」 ~以上、で御座る。

わかやまゆーたら『満幸商店』やろが!

もし、オマンこれ間違ってたら“お目こ干し”を!

「分かるかな?解っかんねぇだろ~なぁ」爆。

これにて和歌山弁講座『おまん』考 (芳ばしいで)。  ~おしまい~

▽この記事、「ワイもまんざら阿呆やなかった👍✨」と思える出来映え!?どやさどやさ!

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○🎶推奨曲『WAKAYAMA CM song 』

WAKAYAMA CM song - YouTube

○📻 推奨ラジオ番組/どちらもバナナFM

(87.7mhz、和歌山市塩屋5-5)

①▷『和歌山弁 ラジオ第一』

「あんにゃら、えぇかえ?ほや、手ぇ~を前から真ぁ上まであげて、おっきに背ぇ伸ばすぅいごきからやでぇ~!」😂こりゃキツいでな。

②▷いぐっちゃんの『朝の和歌山弁講座』

「みてみなそぅ~あのじゅうよぅ」🤣たまらんわん

(1300文字、thank you for reading.be happy!)

傑作映画、第3作『続々 男はつらいよ フーテンの寅』1970年1月公開【大好きな映画⑧】

 

男はつらいよ フーテンの寅」街宣ポスター

 

男はつらいよがシリーズ化、そのキッカケは?

 

🎥 『男はつらいよ フーテンの寅』が、寅さんファンになぜか人気がないんだよぉコレが。みんな、映画観る目がないよね。

この「第三作 フーテンの寅」は存外、面白いんだからさ、通好みなのかも?本作監督は、山田監督の友人、森崎東監督のメガホンとなります。

んで、交代劇の裏事情とは・・

じつは、映画『男はつらいよ』シリーズは「続編で終わりにしたい」と考えていた山田洋次監督だった。😰うわぁ、ツラみ。

ところが、興行の好成績に気を良くした松竹首脳陣は、さらなるシリーズ製作続行を決定した!もちろん、監督は  ゚∀゚)・∵. グハッ!!しかもその時、提示されたのは「あまりにも過酷な特急スケジュール」だったぁぁ鼻血がブ~!!

映画鉄則「売れる時に売りきってしまえ!これテキ屋の常識」てか?

「それを言っちゃあおしめぇよっ!」

この要求にへそを曲げたのか、山田監督はシナリオ描くだけ書いて、監督のイスを森崎東さんへあっさり譲ってしまう。そんな事情があった。

そして、公開されたのが1970年1月。前作からわずか一ヶ月ほど後という、信じられないスピード制作。そして半年ほどのスパンで、シリーズ四本が堂々完成!まさに狂気の撮影現場だ。

今回のフーテンの寅さんは伊勢路を往く

各作公開時期は~

一作目「男はつらいよ」が、1969年の8月。
二作目「続 男はつらいよ」 1969年11月。
三作目「続々 男はつらいよ」 1970年1月。
四作目「新 男はつらいよ」は 1970年2月。

 

🎥 『続々 男はつらいよ フーテンの寅』始まります!

 

さて、映画アバン(冒頭部)信濃路から始まる。なので、お馴染み「夢パート」はありません。

♪木曽のなぁ~ なかのりさん 木曽のおんたけ なんちゃらほぉい 夏でも寒い ヨイヨイヨイ~♪結婚の宴  ง ˙ω˙)ว ⁾

木曽節の祝歌が聴こえている…信州奈良井宿の古風な宿屋『ゑちごや』で、風邪をこじらせて寝込む寅さんがいた。

○ちなみにアバンでのロケ場所はココ。いい宿屋です!木曽路旅するなら、是非宿泊したい!リンク/Googleマップ「ゑちごや旅館」https://maps.app.goo.gl/xqF68uEjUvSM4gsW6

その物置部屋へ、少し心配した仲居さん(何と樹木希林!)がバタバタッとやって来る。

中居「あんた!」

寅さん「んん?」

中居「家や親兄弟が、あんのかねぇ?」

寅さん「あにを言ってやがるんだいィ~!ひとのこと、野良犬と一緒にしやがってよぉ、コホッ、はばかりながら、このフーテンの寅さんなっ、チャキチャキの江戸っ子よっ!故郷に帰りぁ、ほれっ、この通り!れっきとした家族が待ってらぁ、ちゃんとぉ・・コホッ、コホッ・・」風邪をこじらせるなんて寅さん、やはり「鬼の撹乱」なのか?

仲居さんから身寄りを聞かれ、身内の写真をドヤ顔で見せつける。さくらを「奥さん」満男を「自分の子供」オイちゃん、オバちゃんを「おふくろとおやじ」と、妙な見栄を張る寅さん。

あまつさえ写真にチュ!ここで、自分の持つ密かな「家族願望」を、図らずも語ってしまった。今回もテーマは、フーテンが世間並みの「世帯を持つ=家族を得る」なのでしょうか。

寅さん「いくら可愛くっても、妹じゃしょうがねえゃ・・」と嘆くことしきり。蒸気機関車が近くを通過し、さらに障子がアタマにドカン落ちてくる。元気なく呟やく「落ち目だなぁぁ…」このセリフが、寅さんの偽らざる心情でしょうね。

寅ンクをイス替わりにしてズッコケる

海を眺めるために、寅ンクを椅子がわり。そして浜辺でズッコケる寅さん。象徴的なシーン、暗示するものとは?ではでは…

 

タイトル男はつらいよ フーテンの寅』ド~ン!

 

タイトルバックに「片瀬諏訪神社」の縁日。寅さんが「蝦蟇の油売り」をやっている!口上は「さて、お立ちあい。とりいだしたる氷の刃、一枚が二枚、二枚が四枚になり、四枚が八枚、八枚が十六…やがて舞い散る、花吹雪きィ~♪」このバイは、とても珍しい姿です。いまコレやると、薬事法違反?!

(※ガマの油売りの詳細はこちら、大道芸人 石原耕さん⇒第37回大須大道町人祭 - YouTube)

とらやAパート始まる。帰ってきて早々「寅さんのお見合い話(相手は春川ますみ!場所は川千家)で大荒れ」から「江戸川堤でさくら達との別れ(珍しい寅さんのトレンチコート姿!)」経て、舞台は突然、三重県御在所岳の麓「湯の山温泉郷」へと飛ぶ!

いえっ、ぼかぁ別に注文なんて、ありませんよ!

オイちゃん、オバちゃんも「ウキウキ湯治旅」へ出発します。やっぱこの頃は、とらやも景気がイイようですね♪

…🚞💨…ゴトゴト、場面転換Bパート。

🚍 バスターミナルに、各旅館からのお出迎え。徳爺(左卜全)がいる。湯の山温泉「もみじ荘」に到着したオイちゃん、オバちゃん。何と!そこには「もみじ荘 美人女将(新珠三千代)」に惚れ込んだ、寅さんがいた。しかも番頭になってるぞ、爆笑必至😂キタ~!

口達者な中居 澄(野村昭子)さんから、寅さんがここに居座っている事情を、マルっと聞かされる羽目になるシーンが、笑えます。

🤭「あれがねっ、元テキ屋だったんですよっ、えぇ、半月ほど前でしたかねぇ、ヒョッとやって来て、あの電子の力でなんとかって…健康バンドって“インチキなもの”を売りに来ましてねぇ。そいでまぁ、自分が腹下しちゃって、何べんも何べんも、便所を借りに来るんですよぉ~ここの女将さんがすっかり同情しちゃって。宿に泊めたんですけどねぇ、その~まぁ、宿代も持ってないんですよっ、自分じゃ薪割りでも風呂たきでも、何でもするって、そのまま捨て猫みたいに居ついちゃったんですけどねっ。それでまぁ、人助けのために番頭してんだ、なんてへへっ…知らないお客さんにまで吹聴するんですけどね。いえねぇ、毎日ここの女将さんの顔見たさに番頭してるって町中の評判なんですよぉ、知らないのは自分だけなんですけどねぇ…可哀想にふふふふッ…余興の最中に夢中で、女将さんの名前を叫んじゃうくらいなんですからねぇ、お志津っ~!って・・」

状況が目に浮かぶような説明だ。「おしずぅ~??」あまりなハナシに、驚愕するオイちゃん、オバちゃんの二人。

○ここが見もの/劇中に「旅笠道中」が、何度も効果的に使われています!ꉂꉂ🐯「お志津っ~!」と、渡世人が見得を切る。宴席で小芝居する寅さんが爆笑もの!昔の宴会は余興が付き物だ。

寅さんとお志津がベンチで「これからどこへ行くの」「怒らないでね。寅さんさえよかったら、半月でも一週間でも、うちで働いてほしいの」いい感じでやりとりするシーンがあります。

半月でも一週間でもうちで働いてほしいの

☝もちろん、いつもの寅さん「勘違い恋愛スイッチ」がパチン!とはいった瞬間だった。「プ、プロポーズ…」←何でやねん!

○地元に伝わる蒼瀧橋逸話(寅さんとイマージュ被ります)。

大正の終わり頃。粗末な身なりの定五郎がこの地に流れてきた。風呂焚きや掃除をはじめ、ふろ場でお客の背中を流して喜ばれ、忙しいときは膳を運ぶ手伝い、ときには座敷へ出てお客の相手を務めることもあった。

近所の人からの頼まれ仕事まで律儀にこなしたそうだ。最初はバカにしていた人々も、その姿に親しみを持つ。ある時、定五郎が亡くなった。稼いだ金は貯蓄で残っており、その金を使って作られたのが「蒼瀧橋」という。

張り切り過ぎて橋から転落の巻

今回の寅さんは、身体を張った笑いを取りにきます!まだまだ若いのですよ。こんな風に、「謎に頑張る寅さん」だった。

しか~し、コトはそんなに甘くなかった。じつは女将のお志津には、再婚を決めている某大学教授が、すでに存在していた。「彼と結婚して旅館『もみじ荘』も、閉鎖しましょう」そんな心づもりだった。そのことをようやく理解した寅さんは、旅館を去ることを決心する!

これにて呆気なく「寅さんの(結果的に)横恋慕がチョン!」と終了。渡世人は“去り際が肝心”とばかり、障子越しに粋な別れ(でも、お志津さんは不在だった)を告げる。

 

散り際は潔く、颯爽と去る!これが旅烏の流儀

 

湯の山街道(国道477号)を合羽ならぬ、ベージュのトレンチコート翻し「旅笠道中」を口遊ながら、独り歩いてゆく寅さんがいた。このシーンは晴々として、とても良い感じ。まさに旅烏だ。

旅笠道中を口遊ながら独り歩いてゆく

しかし、すれ違った高級車(矢印)には、女将お志津が乗っていたのだが…こちらは、哀し、寅さんに声すらかけないとは。あぁ、無情…。

 

堂々のやらかしエピローグです!

 

晦日の深夜、とらやの茶の間。みんなが集まり、年越し蕎麦※1など啜っている。TVからは「1969年よ、さようなら。1970年がやって参りました!」と、アナウンサーの声が流れてきた。続いて「こちらは、霧島神宮※2でございます!」すると、露天商の姿がチラリ映る。

さくら「あらっ!お兄ちゃんじゃないかしらっ?!」

画面にさっきから、寅さんが何度も見切れている。テレビに映りたい小学生みたいに。それをとらや一同が、画面を固唾をのみ見つめている。

アナウンサー「さぁ、奥さんやお子さんに、この画面から新年の挨拶をしてください!」寅さんをカメラ前へ促した。

寅さん「お志津よ!元気でやってるかいっ…新年おめでとう!」

これは痛い。ダメ押しに、お志津さんの暖かい家庭のインサート。しかも、その後も寅さんしつこかった。有り得ない「妄想家族」に対してまだ語ろうとする。アナウンサーは堪らず逃げる。もう番組がぶち壊しだ。生放送でもやらかしましたよぉ~寅さん。👉はい、退場!

(※1 裏話「ひろしポクポク事件」。この蕎麦を食べるシーンがNGが連発で、もう食べられないくらい食べたそうです。倍賞千恵子さん談)

(※2 この撮影現場は「鹿児島 霧島神宮」ではなく、「菰野町 廣幡神社」がロケ場所だそうです。https://maps.app.goo.gl/WM38wsAzey8rXPMg9)

その翌日、鹿児島から出る種子島行きフェリー。

船上では寅さんが、乗船客相手に怪気炎あげている「今度、鹿児島に帰ってくるのは、三月頭かな。桜の花もぼちぼち咲こうかって頃よ。それから、熊本、小倉、尾道。ずっと下がって四月は、関東。五月は東北、六月は北海道。オレ達の旅は桜の花と一緒よっ!花見の旅だいっ!まぁ、俺っちのような粋な売人になるには、タクがマブくなくっちゃ駄目だ。うん、よ~し、ひとつさわりだけやってやろうか?」

噴煙をあげ続ける桜島

「…四角四面は、豆腐屋の娘、色が白いが水臭い。四谷赤坂麹町、ちゃらちゃら流れるお茶の水、粋な姐ちゃん立ちションベンてな、どうだぁ!!」

あくまでも寅さんの声は、陽気で明るい。船の背後には桜島。巨大噴煙をモクモクと吹きあげ続けていた。 ~終~

どぶに落ちても根のある奴は
いつかは蓮の花と咲く

意地は張っても心の中じゃ
泣いているんだ兄ちゃんは

目方で男が売れるなら
こんな苦労も

こんな苦労もかけまいに
かけまいに

 

山田洋次監督、当時振り返り語る


〇当時の松竹喜劇の香りが、プンプンしますねぇ。森崎監督の狙いは「渡世人 寅さん」を深堀りしたかったのだと、思えますね。

〇監督を降りた背景とは…何故にゆえに?

『あの時代は、テレビより映画が上だと、みんな映画界の人は思ってたからね。テレビでやったものをまた映画でやったってしょうがないよということで、随分反対された企画を必死になって僕が実現したわけで。それが意外に成功したので、だんだん続くようになったんだけど…(中略)…それで続編をつくったらこれも成績がよかったので、もう一回つくってくれというから「僕はもう降ります」と。そんなにたくさん映画はつくれるもんじゃないと。』

『じゃあ、僕は脚本を書きますから、他の監督、森崎くんという友人の監督に撮ってもらったんです。ボクが脚本書いてキャスティングしてるんだから、ほとんど同じテイストのものができていいはずだったんだけど、実は見ると全然違うものができちゃってるのね。ボクは日本料理をつくっているつもりが、できたものは中華料理くらいに違うわけ…』

〇日本料理が中華料理に化けるとは、これは相当な違和感。それで続く第五作『望郷編』は、再びみずからメガホンを執ることに。そして「男はつらいよ」は、次作望郷編が男はつらいよシリーズ締めくくり、「最終話としたい!」と意気込んだ…これが延々と50作品も続くキッカケなのだから😂あな、おとろしや『そんなにたくさん映画はつくれるもんじゃない』などといっていた山田監督が、ですよお。

▷リンク1

第三作「フーテンの寅」予告編。タイトル文字もなんだかいかめしい。昭和45年1月15日封切り。入場料(大人)550円だった。

youtu.be

▷リンク2

藤圭子の『旅笠道中』を。なんて素晴らしい歌唱力!!♪亭主 もつならぁ~堅気をおもちぃ~とかくやくざはぁ~苦労の種よぉ~恋も人情も 旅の空ぁ~♪

youtu.be

▷リンク3

湯の山温泉協会「寅さん記念館」。

/https://maps.app.goo.gl/VxyvMzi6gNGwYdhJA

○特記事項

マドンナ「新珠三千代」といえば、渥美清さんが憧れ、大ファンだったヒトです。夢が叶ったはイイが、演技が大変だったのではないだろうか?キャスティングが凄いよねぇ「東宝の看板女優」を引っ張ってきたのだから。悪名高い「五社協定」が終焉した頃か?

銭の花の色は清らかに白い。だが蕾は血がにじんだように赤く、その香りは汗の匂いがする…『細うで繁盛記』は、’70年に大ヒットしたTVドラマ。なので本作でも、新珠三千代が「温泉宿の女将」になったのか。これ、後か先か?!

○マドンナ

新珠 三千代(お志津)、春川ますみ(駒子)

○ロケ地

三重県 湯の山温泉四日市市、鹿児島県、種子島桜島霧島神宮岐阜県 中津川。神奈川県、片瀬諏訪神社

森崎東監督作品

森崎監督といえば『喜劇 女は度胸』『時代屋の女房』『ペコロスの母に会いに行く』などがある。

○'70年の音楽界

皆川おさむ『黒ネコのタンゴ』、ドリフターズ『ドリフのズンドコ節』輝く第一回日本歌謡大賞は、藤圭子『圭子の夢は夜ひらく』。

▽次は、少しとんで第27作「男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎」を描きます。

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参考、写真/松竹映画公式サイト、ウキペディア、ウェブ電通報、Google MAP

(6000文字、Please enjoy “Tora-san's” movie!)  お題「ゆっくり見たい映画」